無意義な日




お目汚し、失礼いたします。



このところ忙しさにかまけて、ブログに費やす時間がございません。
いつもの私、PCに向かってキーを叩きながら
なんだかんだとつまらない発想やろくでもない妄想に浸っているうちに
自然と記事を書いてしまっているのですが
そういった「 無駄な時間 」を享受する余裕が最近は皆無でございます。



毎日を有意義に過ごすのは、推奨されるべきことでございますし
案外とたやすいことでございます。
しかし無駄な時間の中から何かを生み出すような
無意義な時の過ごし方はあまり褒められたことではない上に
意外と難しいものでございます.....






それは厨房




お目汚し、失礼いたします。



迂闊でございました。
先日、電話でのお客様との交渉の際
値引きの交換条件として提示するはずだった事項があったのでございますが
うっかりそれに言及するのを忘れてしまい
交換条件なしで相手の値引きの要求に応じてしまったのでございます。
あとから電話をかけて再交渉を試みたのでございますが
お客様はすでに出かけてしまったのか、居留守を使っているのか
留守電のメッセージが流れるばかりでございます。



ビジネスは戦いでございます。
すでに勝負がついたと悟った私は受話器を置き
しばらく電話機のプッシュボタンをぼんやりと見つめておりました。
こんなとき、もう少し若い頃だったならば
自分の馬鹿さ加減に腹を立てたり
お客様に対して呪いの言葉を吐いていたりしたことでございましょう。
しかし今はただもう精神的な疲れが先行し
自己嫌悪に陥るばかりでございまして、怒りの欠片も湧いてまいりません。



老いを感じました。
なぜあんなミスをしてしまったのか、考えれば考えるほどイライラは募り
そのくせ目のくらむような怒りは全く感じません。
そしてそのアンバランスな精神状態は
私を現実離れした奇矯な行為へと誘います。



その誘惑のとおり
お客様の留守電にHな声でも吹き込んでやろうかと思いましたが
そんなことをすれば、ビジネスは台無しでございますし
何より、50過ぎのむさくるしいオッサンの喘ぎ声を聞かせても
お客様が喜ぶはずがございません。
しかし、そんな茶目っ気のある自分自身の事を思うと
私もまだまだ若いのではないか。青年の志を抱いているとは言いがたいが
少年の心を持った大人だと言えなくもないだろう……そんな気がいたしました。



もちろん、それは私の思い込みだというのは重々承知しております。
若者でもなく青年でもなく少年でもない。
そんな私にふさわしい言葉、それは厨房でございます.....







おもてなし




お目汚し、失礼いたします。



数年前のことでございます。
某中華料理チェーン店のカウンター席で
食事をしていたのでございますが
隣に腰掛けている年老いた男性が食事を終えたあと
ちょうどカウンター席の向こう側にいた店員に声をかけました。



声をかけられた若い男性店員と老人は何か話し込んでおりましたが
二人とも声が低く、また周囲の喧騒のせいで
会話の内容がほとんど聞こえません。
約一分ぐらいのあいだ話をした後、老人は立ち去って行きましたが
それを見届けた店員は踵を返すと厨房の奥の方に走っていきました。



そのまま私が食事を続けていたところ
やがてさっきの店員が店長らしき男性とともにやってきました。
店長と思しき男性は、老人との会話の内容、そのときの状況や相手の表情を
ひとつひとつ店員に尋ね、かつ確認しておりました。



詳しいことは存じませんが
どうやら老人はこの店にとってはいわゆる「 VIP 」であり
お忍びで店を訪れていたようでございます。
その店は、どちらかといえば安くて美味しい大衆向け中華料理店
というイメージなのですが、このときばかりは
どこか高級料亭のような雰囲気を垣間見たような気がいたしました。



まぁ大手の外食チェーン店に限らず
なじみの上得意様や経営面でお世話になった関係者
あるいは自分の社の重鎮に対して
特に気を遣ったり応対に神経を尖らせたりするのは
商売人やビジネスマンとして当然のことでございましょう。
もちろん、そうでないお客様に対しても
しかるべき「 おもてなし 」をすることは常識でございます。
しかし私はこれより以前、別の中華料理店で
まったく違ったふいんきを味わったことがございまして
その経験から、この中華料理店が奥ゆかしく思えたのかもしれません。



で、その「 別の中華料理店 」でございますが
そこは大手チェーン店ではないものの店内は結構広く
従業員もその広さに見合った数だけ、居ました。
しかし全員、なぜかカウンターの向こうの厨房に陣取って
業務とは無関係な雑談を大声で交わしており
いわゆるホールスタッフが一人も居ません。



味はまぁまぁだったのでございますが
なんとなく店内にすさんだ空気が漂っており
客の数もまばらでございます。
厨房にいたDQN度がひときわ高そうなコックなどは
今にも中華包丁でジャグリングをおっぱじめそうな
あぶない感じがいたしました。
従業員は一応、日本語を喋っているようでしたが
なかには「 カネカネ、キンコ 」しか喋れない者がいたかもしれません。



もう20年以上も前のことで、今、この店がどうなっているか
あれから一度も行ったことがないため見当もつきませんが
最近はこういう店を見つけるほうがむしろ難しいくらいでございましょう。
とはいえ、希少価値があるからといって、そこで食べてみたいという気には
到底ならないわけでございますが.....






2秒の法則




お目汚し、失礼いたします。



今月14日は体育の日ということで
ここ数日、運動会や体育祭をおこなっている学校をよく見かけます。
運動音痴の私には運動会についてはあまり良い思い出がございません。
仮にあるとするならば
小学校四年生のときにおこなわれた運動会のときでございます。



25m走だったか50m走だったかよく覚えていないのですが
とにかくいわゆる「 駆けっこ 」の競技でございました。
私は自分の番が来るまで
競争相手の生徒たちと一緒に学校のグラウンドで体育座りをしながら
他の生徒たちの競技を見ておりました。



校舎に設えたスピーカーからヘルマン・ネッケの楽曲
「 クシコス・ポスト 」が流れ
ピストルを構えた先生が発する「 よーい!」という力のこもった声と
ピストルの鋭い炸裂音が断続的に聞こえてまいります。
またビリになるのではないかとビビリながら
私はそれらの音を聞くとはなしに聞いていたのですが
やがて、先生の「 よーい!」という声とピストルの炸裂音との間に
ある一定の時間的間隔があることに、ふと気づきました。



それは私の時間的感覚で申せば、2秒の間隔でございました。
念のため、気づいてからも確認いたしましたが、やはり

 「 よーい!」 → 2秒 → パーン☆

でございます。そこで考えたのでございますが
「 よーい!」という声を聞いてから2秒後に走り出せば
他の競争相手よりもいち早くスタートできるのではないかと思い
私はそれを実行してみることにいたしました。



結果は見事成功でございます。
フライングすることもなく、タイミングよくスタートを切った私は
駆けっこでは常にドンケツか、ベッタから二番目のところを
そのときは一位でゴールしたのでございます。



これがきっかけで陸上競技に興味を持ち
中学校で陸上部に所属してクラブ活動に精進すれば
私は今とはもっと違う人生を歩んでいたかもしれません。
しかし私は
「 なんだ、駆けっこなんて楽勝じゃん。
要するにタイミング良くスタートを切ればいいだけなんだから 」
と高を括ってしまったのでございます。



そしてこの「 2秒の法則 」は
自分だけしか知らないノウハウだと思い込んでウハウハし
たとえて申すならそれは
憧れのアイドル歌手や美人女優の性感帯を見つけたような
ある種、秘めやかな喜びでございました。
私はこの「 2秒の法則 」を友人やクラスメートにも
決して喋ろうとはせず、自分の胸の内に仕舞っておいたのでございます。



しかしタイミング良くスタートを切るというのも
所詮は運動神経に依拠しているのでございますし
「 よーい!」と「 パーン☆ 」の時間的間隔は
ピストルを撃つ先生が変わることによって異なり
それぞれまちまちでございます。
そもそも、そのとき一位になったのは
たまたま偶然だった可能性もあるわけでございまして
それ以後、体育の授業や運動会などで
「 2秒の法則 」を使って短距離走に臨んだものの
やはり私が一位になることは二度とございませんでした。



「 2秒の法則 」を発見した秘めやかな喜びは
そのとき一度限りのものに終わりました。
せっかく法則を発見しても
運動音痴にはそれを活かすことができないのでございます。
そして余計なことではございますが
運動音痴であると同時にセックス音痴でもある私には
せっかく憧れのアイドル歌手や美人女優の性感帯を見つけたとしても
それを活かして相手をイカすことはできないのでございます.....






万人の万人に対する戦い方




お目汚し、失礼いたします。



たとえば自分が知らない間に
キモイやつ、大嫌いなやつ、会いたくないやつが
自宅のクローゼットの中に隠れていて
帰宅したらそいつがクローゼットから
「 バァ~~ 」と飛び出してきたらどんな気分になるでしょう。
ましてやそいつがナイフを振り回して襲い掛かってきたら
どれほど恐ろしい思いをするかは、想像に余りあります。



東京の三鷹市で殺害された女優志望の女子高校生も
おそらくそういった恐怖と絶望感の中で
命を奪われてしまったのでございましょう。
一部ネットでは、この女子高生のエキセントリックな側面を物語る情報が
流れているようでございますが
それが人殺しの免罪符とならないことは申すまでもございません。



今回の警察の対応が適切だったかどうか
十分だったかどうかはよくわかりませんが
はっきり申し上げますれば、今回の事件で被害者の命を奪った殺人犯が
警察の予測を上回るほどアグレッシブだったのは確かでございます。
結果的に警察はあてにならないということになりましょう。
そうなるともはや自分で自分の身を守るよりいたしかたございません。



しかし自分で自分の身を守ると申しましても
具体的に何をどうすればいいというのでございましょう。
考えてみればわれわれ日本人は、少なくとも戦後社会において
理屈や情の通じない邪悪な相手と戦うための
精神的インフラを構築しておりません。
「 戦い方 」を知らないのでございます。



肝心なのは「 戦い方 」でございます。
「 守り方 」では戦いの主導権は常に相手側にあり
こちらが生きている限り、永遠に戦いを続けなければならないでしょう。
これまで数々の通り魔事件やストーカー殺人があったにもかかわらず
残念ながら「 守り方 」という方向でしか
世の大勢は動いてこなかったような気がいたします。



そして「 戦い方 」を得るには、それなりの代償が必要となりましょう。
戦って勝つというのは、憎い上司を土下座させて泣かせるという
ドラマのように単純なものではないからでございます.....






マヒ人




お目汚し、失礼いたします。



人間、どういう人生を歩んでどういう生き方をすれば
ああいう性格になれるのだろうかと
不思議な思いにとらわれることがございます。
先日、ちょうどそういう相手と商談を交わしておりました。



国家試験に合格して手に入れた免許を持ち
いかにも自分は頭脳明晰だといわんばかりの30代男性。
自分から口を開いて喋ろうという気はさらさらなく
こちらが気を利かせて何か話しかけるまでは
死んでも声を出さないような面構え。
で、喋ったら喋ったで
皮肉っぽい口調と相手を見下したような笑い声で会話をする
嫌みったらしい態度。
これまでに何回か会って話をしたことがある相手ですが
何度会っても、初めて会って言葉を交わしたときに感じた違和感が
蘇ってまいります。



ことわっておきますが
私はそのお客様に怒鳴られたり罵られたりしたわけではございませんし
ましてや土下座をさせられてその姿を撮った写真を
ツイッターに投稿されたわけではございません。
しかしその、上から目線というよりかは
人間であろうと動物であろうとモノであろうと
万事につけて見下したような視線を持つ精神的奇形体に対して
生理的嫌悪感を感じずにはいられないのでございます。



きっと自分以外の人間は馬鹿で間抜けで
何もわかってないとでも思っているのでしょう。
自分は頭のいい男だという認識が細胞レベルにまで染み付いていて
人間が当然有しているべき感覚の大半が
マヒしてしまっているのかもしれません。



今までに色々と嫌な人間を相手に仕事をしたり話をしたりしましたが
それらに共通していたのは感覚的にどこかマヒしているということ
あるいは自分の考えていることは
周りの人間も当然のごとく知っている、分かっている、理解している
という大いなる勘違いをしているということでございます。



おねおねと書き綴りましたが、まぁ要するに私
そやつにムカついているわけでございます.....






違和感




お目汚し、失礼いたします。



ホテルやレストランなどで出された料理が
メニューに表示されているものとは異なる食材を使って作られていた
ということが発覚し、大問題となっております。
そのホテルやレストランを経営している大会社のお偉いさん方の
謝罪会見の様子がテレビで流れておりましたので
御覧になった方もいらっしゃいましょう。




会社側はメニューに記された食材の表示について
偽装表示ではなく誤表示だ
組織内の連絡ミスだと主張しておりますが
巷の声に耳を傾ければ
プロの料理人なら食材の違いは一目瞭然で
メニューとは違った材料が使われていることを
当事者はよく分かっていたはずだとのこと。



食材が安全なものであり
人体に影響のある有害なものが使われていたわけでなければ
その点では問題は無いと申せましょうが
大手と呼ばれるホテルやその関連のレストランがこの体たらくでは
なにやら溜め息が漏れてまいります。
吉兆のごとく、経営者の耳元でその母親が囁くような謝罪会見は
さすがにやっておりませんでしたが
「 誤表示 」という言い方に違和感を覚えたかたも多いことでございましょう。



確かに「 誤表示 」や連絡ミスということで
理屈は通るかもしれませんが違和感はぬぐえません。
そもそも此度の件で問題になっている店で実際に食事をした人間にとっては
メニューの表示内容と違ったものを食べさせられたということ自体
違和感はぬぐえないのでございます。



食べ物という「 食欲 」にまつわることで違和感があると
以前と同レベルまでの信頼回復に至るには長い時間を要します。
また食欲に限らず、欲望を満たす行為に関して違和感があると
人は激しく裏切られたという気持ちを抱いてしまうものでございます。



以前、海外の某エロサイトで動画を見ておりましたら
小麦色の肌のヒスパニック系と思しき女性が
SMビデオに出演しておりました。
彼女は美人ではございませんでしたが
いろいろと過激なプレイに晒されながらも、そのいずれにも耐え抜き
リアクションのときの表情や声が秀逸でございました。



やがて「 NNNN・・・NO~~~~~!」と叫びながら喘いでいる
彼女の声を聞いているうちに生唾を飲み込むだけでは物足りなくなり
更なる行動に移ろうとしたとき
私は彼女の剥き出しの「 女性自身 」のすぐそばに
手術跡のようなものを見かけました。



おそらく「 男性自身 」を切除した痕だったかと思われます。
反射的に私の視線は、異常にふくよかで形の整った彼女の両胸に
そして彼女…いや、彼の顔へと向かいました。
そこで私の頭と股間に湧いていた熱は
一気に冷めてしまったのでございます。



こういった男性……いや、女性に対して
偏見を持っているわけではございませんが
てっきり女性だと思って興奮した私は何だったのでございましょう。
その動画の紹介文やコメント欄に
そのあたりの事情が記されていたはずだから
それを読まずに勝手に興奮したお前が悪い
と言われれば確かにそうなのですが
海外サイトのアルファベットだらけのコンテンツを逐一翻訳しながら
Hな妄想を楽しむことができるほど、私は器用なオッサンではございません。



トラウマと言うほど大げさなものではございませんが
このとき強い違和感を覚えたのは確かでございます。
そしてこれ以後、私はこのサイトを訪問するのをやめてしまいました。
もっとも、根っからの好き者な上に浅ましい私
最近またぞろこのサイトにお世話になっている次第でございます.....






朝礼慕懐




お目汚し、失礼いたします。



日本人はプレゼンテーション下手だなどと申します。
オリンピック東京招致が今までうまくいかなかったのは
プレゼンテーションについて不器用だったことも
一因となっているようでございますが
そもそも大勢の人の前で何かを説明する
あるいは挨拶や演説をおこなうというのは
なかなかむずかしいものでございます。



若い頃、私が勤めていた会社では朝礼のとき
社長以外の全社員が日替わりで朝礼をおこなうことになっており
その際、何かスピーチをしなければなりませんでした。
この手のことが大の苦手な私
自分が朝礼をする日の前日から緊張で仕事が手につきませんで
また何を話すか当日ぎりぎりまで考え付かなかったこともあり
朝礼を終えたあとは体重が半分近くに減ったような
疲労と身軽さを感じたものでございます。



しかしまぁ今となってはいい経験だったと
あの当時勤めていた会社には感謝しております。
おかげでたくさんの人の面前で話をすることが
以前は死ぬほどイヤだったのに
それ以後は重傷を負うほどイヤだというレベルにまで
和らいだのでございますから。



それに社員の中には何人かユニークなかたがおられまして
UMAやUFOについて熱心に語る人
同僚の不倫現場の目撃談を得意げに話す人
自分の話に酔ってスピーチが長引き
会社の始業時間を過ぎて
取引先からの電話がジャンジャン鳴っているにもかかわらず
延々と話し続ける人など、多種多様な話が聞けました。



あの会社、今もこういった形での朝礼をおこなっているのでございましょうか。
最近は時代の流れとともに
かつてのような形の朝礼はおこなっていないのかもしれません。
代わりに、社内LANのBBSで「 朝の挨拶 」と称して
何か書き込むことになっているのでございましょう。
それなら大勢の前で話をするときのような緊張感は感じないですみますので
そのぶん楽でしょうし
むしろ積極的に書きたがる人も出てくるのではないかと存じます。



もっとも、UMAやUFO、それに同僚の不倫現場の話などは
「 炎上 」の元になりましょうし
掲示板の容量を食い尽くしてしまうような長文は
「 荒らし 」とみなされてしまいましょう.....






秋の味覚




お目汚し、失礼いたします。




秋の味覚といえば、皆様は何を連想されるでしょうか。
私の個人的な印象から申しますと、サツマイモでございます。
蒸かしてよし、焼いてよし、天麩羅よし
またちょっと手間がかかりますが、大学芋なども美味しゅうございます。



ただ難を申せば、食後に生じる例の音。
サツマイモ大好きな御婦人がたにとっては
この音が大敵でございましょう。
しかも音が無い分、ニオイがきついという場合もございますゆえ
人前でサツマイモを食した後は
肛門の筋肉に緊張感を持たせる必要がございます。



申し訳ございません。
なにやら尾篭な話になってしまったようでございます。
ところで私がもうひとつ、個人的に秋の味覚として思い浮かぶのは
銀杏でございます。



秋になるとイチョウ並木の下に
銀杏がこぼれ落ちているのをよく見かけます。
落ちた実は食べるために拾われていったり
そのままほうっておかれたりいたしますが
歩道に落ちているものが、人の足や自転車のタイヤで踏み潰されますと
汚らしく見えるばかりか銀杏の実特有の臭気が漂い
夥しい数の銀杏の実が潰されて路面にこびり付いている有様は
あたかも酔っ払いが吐いた跡のようでございまして……



申し訳ございません。
いささか尾篭な話になってしまったようでございます。
で、この銀杏の実ですが
いろいろな食べ方・調理法があるようでございまして
私が今まで一番美味しいと感じたのは
シンプルに「 焼く 」という調理法でした。



高校生だったころ、どこかの神社かお寺へお参りに行った際
銀杏を焼いたものが参道の土産物店で売られておりました。
焼いた銀杏の実が紙袋にドッサリ入っており
殻を割って食べるのでございます。



物珍しさから気まぐれで買ってみたのでございますが
自宅に持って帰って食べてみるとこれが思いのほか美味。
ほんのりと苦味が利いており
見た目は緑色の宝石のようで食欲をそそられ
あっという間に私
紙袋に入っていた銀杏の実を一つ残らず食べ尽くしてしまいました。



しかし銀杏の実が初体験にもかかわらずに一気食いをしたのが
祟ったのでございましょう。その晩、私の腹は
「 ゴッゴロ、ゴッゴ~ロ  ゴッゴロ、ゴッゴ~ロ ♪ 」とか
「 ゴ~ロ、ゴ~ロ、ゴロ  うんこの子 ♪ 」とかいうような音を奏で始め
やがてスタジオシブリ腹となってしまいました。
それから私は断続的に訪れる中途半端な便意と格闘を続け
明け方近くまでトイレと寝床を行き来しておったのでございます。



申し訳ございません。
結局、尾篭な話になってしまったようでございます。
秋の味覚について語るのは、また別の機会に.....