冬の山




お目汚し、失礼いたします。



もう15年ほど前だったかと存じますが
高野山へ車で出かけたことがございました。
1月半ばのことだったと記憶しております。
阪和自動車道を使って南に向かい紀ノ川沿いに走って
西高野街道から上ったのでございますが
帰りは奥の院の入口のあたりから護摩壇山へ向かう
高野龍神スカイラインを走り、大回りして帰りました。



その高野龍神スカイラインの途中、雪に見舞われました。
吹雪きはしなかったものの
轍の左右にうず高く雪が積もっていたのを記憶しております。
通行止めにはなりませんでしたがチェーン規制がございまして
タイヤチェーンを装着して、無事に麓まで下りてまいりました。



チェーン規制があることは事前に知っておりましたので
タイヤチェーンと工具一式を用意していたのでございます。
一応、それなりの備えをしていたとはいえ
正直、雪が降り始めた時はちょっとビビりました。



冬の山は徒歩での登山はもちろんのこと
たとえクルマで通常の観光コースを訪れる場合であっても
普段以上に十分な下調べや準備が必要でございます。
冬期は全面通行止めという場合もありましょうし
危険だと思ったら取りやめるという選択も必要でございましょう。



タイヤチェーンは、その場そのときであわてないよう
事前に装着の練習をしておいた方がよろしゅうございます。
コンドームを装着するのとはわけが違いますし
ノーズフックやボールギャグ、アングルワイダーの装着よりも
面倒で手間がかかりましょう。



これから冬の山へドライブにお出かけになるかたは
どうぞ十分お気をつけくださいまし。
何はともあれ、安全第一でございます.....






ユーザーの意向




お目汚し、失礼いたします。



ガラホなるものが近々売り出されるそうでございます。
スマホの機能を備えたガラケーとのこと。
ガラケーのように折りたたみ式になっており、テンキーが付いております。



ノートパソコンがミニサイズになったものとでも申しましょうか。
ガラケー利用者が使っても操作性に違和感がないように
設計されているようでございまして
これなら使い方が分からないとか手に馴染まないといった
ガラケー利用者の嘆きもいくぶん緩和され
ガラホへの乗り換えはもちろん、その派生的影響によって
スマホへの乗換えも進むのではないかと存じます。



2年ほど前、使っていた携帯電話が壊れたので
スマホに機種変更した私なのですが
こんなありがたいものが売り出されるのなら
もう少し待てばよかったと、正直、臍を噛んでおります。
スマホに変えた当初は、その使い難さに発狂しそうでございました。



タッチパネルの操作に慣れていないため
スマホが全く動作しなかったり
そのくせ無闇にバイブが動いてウザいし
画面の文字は小さくて見にくい、バッテリーは減りやすい。
ある時などは、前日に満充電にしておいたはずなのに
出先でお客様と連絡を取ろうとしたら電池切れ。
私の頭も切れそうでございました。



まぁ元はといえばマニュアルを熟読せず
操作方法をよく理解していない私が悪かったのでございますが
あまりの扱いにくさから私は、スマホに向かって
随分と悪態をついたり呪いの言葉を吐きつけたりいたしました。
「 パワハラ 」あるいは「 モラハラ 」でございます。



スマホが嫌がっているにもかかわらず
生尺写真やクパァ画像を壁紙として設定したり
タッチパネルをイヤラシイ手つきで触ったりといった
いわゆる「 セクハラ 」についてはやってはおりません。
しかしスマホが原告となって裁判所に訴えたら
「 パワハラ 」「 モラハラ 」では、私の敗訴は確実でございます。



すでにスマホにはある程度なれてしまった私にとっては
ガラホの登場は遅きに失したという印象でございますが
ともあれ、携帯電話端末のメーカー各社の皆様には
これからもユーザーの意向を汲み取った商品開発に
日夜励んでいただきたいものでございます.....







火本




お目汚し、失礼いたします。



昨年亡くなった歌手、やしきたかじん氏の周囲で
なにやらいろいろと揉め事が起きております。
生前、氏は関西を拠点に活動しておられ
地元には馴染みの深いタレントなのでございますが
関西ローカルのテレビやラジオでは、全くと言っていいほど
やしき氏の死後に勃発したトラブルの話題に触れることがございません。



様子見でございましょうか。
それとも箝口令でも敷かれているのでございましょうか。



私は氏のファンではございませんが
氏が歌う「 明日になれば 」という歌は好きでございました。
やしき氏の、地声と歌声の信じられないようなギャップによって奏でられ
さめざめと泣いているようなメロディから
号泣しているようなサビへと変わるあの曲が好きだったのでございます。



やしき氏の晩年について書かれた本が
揉め事の火元ならぬ火本になってしまったようでございます。
本の内容について著者は自信を持っているようでございますが
そんな著者に対して私はあえて申し上げたい。



本当は「 やっちゃった 」のでございましょう?
それとも「 ハメられた 」のでございましょうか。
心中、お察し申し上げまする.....






冷たい水




お目汚し、失礼いたします。



今日はとびきり寒ぅございました。
昼間、私の地元ではチラホラと雪が舞っておりましたが
あまりの寒さで、雪も外へ出るのがイヤだったのか
降るというほどもなく、じきに姿を消してしまいました。



水が非常に冷たぅございまして
朝、顔を洗うのが億劫でございました。
ガス瞬間湯沸かし器でお湯が出るようになってはいるのですが
ガス代がもったいないので、私の自宅では基本的に
洗面や手洗いにお湯は使っておりません。



こういうとき、いつも思い出すのは
大昔に見たテレビCMのワンシーンでございます。
○美屋という某食品メーカーのふりかけのCMでございまして
冬の朝、地方の農家らしき家の庭で
井戸水と思しき水が入った洗面器を前にして
小さな男の子が強張った顔をして立っているのでございます。
BGMが

冷たい水で 顔を洗って
味噌汁 お新香 ○りたま( ← 商品名 )~~♪

と流れて、男の子は意を決したように洗面器の水で顔を洗い
CMは「 いただきまーす!」という男の子の声で幕を閉じます。



実にほのぼのとした良い味のCMなのですが
当時、子供だった私は
まだそういう大人びた感覚を持ち合わせていなかったせいか
あるいは根っからそういう性分なのか

冷たい水で 顔を洗って
味噌汁 おチンコ キンタマ~~♪

という替え歌を友達と一緒に歌ってよろこんでおりました。
今思えば、ずいぶんとキモい子供たちでございますが
自分にもこんな純真無垢で汚れのない少年時代があったのだと
われながら微笑ましくも感じます。



冬の朝、冷たい水で顔を洗うのは苦痛でございます。
しかし同時に、昔の無邪気な自分の姿を思い返し
しばしのあいだ仄かなノスタルジーに浸ることができるのは
ある意味、幸せなのかもしれません.....








消えた領収書




お目汚し、失礼いたします。



昨日、売上や仕入れ、経費などの記帳作業をしておりました。
もうすぐ確定申告でございますので
ついでに去年の帳面や伝票などの整理とチェックにも手を付けておりました。
地味で面倒な作業でございます。
その日の通常業務を終えてから取りかかり、時刻はもう夜の9時過ぎ。
ついつい目蓋が重くなってまいります。



経費扱いにした物の領収書やレシートのチェックから始めたのですが
これがけっこう面倒でございます。
それぞれ大きさも書式も違うたくさんの領収書やレシートを見て
金額や明細などの記載事項が帳面に記しておいた内容と
食い違ってないかどうか確認するのでございます。



半ば朦朧とした目と頭でその作業をおこなっているうち
とある領収書が見当たらないことに気づきました。
去年の暮れの大掃除の時
店のガラス窓を拭くためにホームセンターで購入した
スプレー式のガラスクリーナーの領収書でございます。



大掃除の時に購入したのは確かでございます。
帳面には「 カラスクリーナー 」と記してありますが
たぶん「 ガラスクリーナー 」の書き間違いでございましょう。
暮れの忙しい最中に烏をきれいに洗ってやる暇などございませんし
洗っているときに「 カァ! カァ! 」とうるさく鳴きますので
近所迷惑になってしまいましょう。



事務所の中をあちこち探し回りましたが
結局、領収書は見つかりませんでした。
金額にして数百円程度のものですから
これが経費として計上されなかったとしても
納税額に大きな影響があるとは思えません。
しかし領収書をきちんと保管していなかったことと
帳面に「 カラスクリーナー  」と書いていたことに
われながら激しく情けないものを感じました。



当分の間、烏の鳴き声が
「 アホ〜 アホ〜  」と聞こえることになるような気がいたしました。
何やら自分に嫌気が差して落ち込んでしまいましたが
イイ年こいたオッサンが泣き言を言っても詮無いこと。
気を取り直してチェックを続けた次第でございます.....






自分への御褒美




お目汚し、失礼いたします。



本日はバレンタインデーでございます。
週末のことゆえ、今年のバレンタインデーは
かなり盛り上がるのではないでしょうか。
チョコレートのプレゼントのあとに何かとお楽しみがございましょう。
それには週末というのはうってつけでございます。
ファッションホテルはカキ入れどきではないでしょうか。



最近は自分宛にチョコレートを買う女性も多いようでございます。
「 自分への御褒美 」だとか。
仕事やプライベートにおいて全力で頑張った自分を
労うためということでしょうか。
しかしあえて私の個人的な感覚を申しますならば
その「 御褒美 」という言葉の響きに
何となく引っかかってしまいます。



「 御褒美 」というのは
自分以外の他者の意思に基づいて授かるもの。
自分で自分に授ける「 御褒美 」は
所詮は自らの恣意的産物にしか過ぎません。
それゆえ、場合によっては「 御褒美 」が極めて客観性に欠けた
単なる欲望の充足に終わってしまうこともありましょう。
そして欲望の充足は、時として際限が無く変化と拡大を繰り返し
歯止めやコントロールが利かなくなることがございます。



自家発電の欲望と半世紀近くも戦ってきた私が申すことでございます。
間違いございません.....






黄金空




お目汚し、失礼いたします。



昨日の昼過ぎ、スーパーマーケットで買い物を終えた私は
自宅マンションへ向かってクルマを走らせておりました。
昨日の空は曇りがちで
ときおり雨がぱらつくような天気でございましたが
そのときは雨は降らず、雲を通してですが
下界に太陽の光が降り注いでおりました。



空は黄金色に染まった雲に覆われ
そこから降り注ぐ黄色い陽射しが風景を彩っております。
クルマはちょうど住宅地の中を通る並木道を走っていたのですが
透き通った金箔のようなけだるい陽射しが
何の変哲も無い一軒家やマンション
葉の散った並木やアスファルトを敷いた道路を
何やら現実離れしたものに感じさせてくれました。



古い記憶の中にある景色のような
まだ見ぬ未来の体験の中に出てくる景色のような
あるいは遠く離れた見知らぬ土地の景色のような
幻想的な感覚でございます。
そしてその感覚に私、心地良さと安らぎを感じておりました。



黄金のベールをかぶっているその景色から
なぜか私、仏像を連想いたしました。
黄金の仏像でございます。
「 黄金 」と申しますと、私はいつも
大判小判や金の延べ棒といった世俗的なものか
女王様の排泄物といった風俗的なものしか連想いたしませんが
このときの黄金色の景色から
私が連想したのは仏像でございました。



黄色、金色、黄金色。
よく派手な色の代表として挙げられますが
必ずしもそうではないということを教えられたような
不思議な景色でございました.....






I Love Robot.




お目汚し、失礼いたします。



何やら急にリアルの方が忙しくなってまいりまして
ブログの更新が儘なりません。
御訪問いただいたかたには申し訳ございませんが
しばらくの間、この状態は続きそうでございます。
おりしも今は確定申告のシーズン。
大した売り上げも無く、細々と営んでいる私の店も
一応申告書を作って提出しなければなりません。
それが忙しさに拍車をかけております。



ところでそれはさておき
ロボットを研究開発するグーグル系列の会社が
YouTubeで、或る動画を流しているのですが
この動画が問題となっております。と申しますのもこの動画
同社が開発した犬型ロボットの紹介ビデオなのでございますが
その中において、いかにこのロボットの性能が優れているかを示すため
歩行中のこのロボットを、人間が蹴るシーンが出てまいります。



蹴られたロボットは、体勢を崩しながらも倒れずに踏ん張り
何事も無かったかのように歩き続けるのですが
この、ロボットを蹴る行為について
「 ひどい! 動物虐待だ 。+゚(゚´Д`゚)゚+。 」という非難の声と
「 どこが? 相手は機械だろ ( ゜?゜)y- ~~ 」というスルーの声が
ネットで飛び交っているのでございます。



私もこの動画を拝見いたしましたが
その「 ひどい!」「 どこが?」という二つの声以前に
何やら「 キモイ 」という印象を受けました。
犬型ロボットと申しましても
見た目はゴツゴツとした機械の塊なのですが
動きが、生きた動物のそれとほとんど変わりません。
犬というよりかは小鹿という感じでございました。



それでも個人的には私、蹴るという行為にはやはり抵抗がございます。
何か他のパフォーマンスは無かったのでございましょうか。
生きたものに似せて何かを作れば、何らかの愛着が湧いてしまうのが
人間のごく自然な心の動きではないかと存じます。
そういうものを邪険に、ましてや蹴るなどとは
人間らしさを失うきっかけになりかねません。



ロボットに限らず、生きたものに似せて作ってあるものなら
すべて同じことが言えましょう。
たとえば、独身男性の押入れの中に隠してあるオナホール。
未亡人の洋服ダンスにそっと忍んでいる電動コケシ。
それらを邪険に扱うことは、人間らしさを失うことでございます。



とはいえ、オナホールも電動コケシも
人間の局部を切り取ったものに似せて作ってあるのだと思えば
これほど非人間的で残虐なモノはないとも言えますが.....






おちたヒーロー




お目汚し、失礼いたします。



大阪府警が違法な取調べをしたとして
大阪府堺市に住む81歳の男性が大阪府相手に
損害賠償請求の訴えを起こしております。
この男性、傷害の罪で起訴されたのでございますが
大阪府警で取調べを受けた際
侮辱的な扱いを受けたり、自白を強要されたりしたとの事。



ときおり、こういった警察の取り調べ方が問題となり
冤罪や拷問と絡めて槍玉に挙げられることがございます。
警察というのは、市民の安全を守るために
ぜひとも必要なものでございますゆえ
こういうことが起きるというのは非常に残念な思いがいたします。
また、小さな子供たちにとっては警官や刑事というのは
正義を守るヒーローでもあるはずでございまして
こういう不祥事が子供に対して与える影響も無視できないと言えましょう。



往年の特撮テレビドラマ「 ミラーマン 」において
主人公の鏡京太郎が敵の罠にかかり
殺人犯としてタイーホされたことがございました。
鏡京太郎は警察で取調べを受けることになるのですが
このときの取調べのやり方がドイヒーなものでございまして
はっきりとは覚えておりませんが
まるで整体師に首を「 カクッ 」とひねられるときのように
鏡京太郎が刑事に首をつかまれ、ハゲしく揺さぶられながら
「 吐け!」と、どやしつけられておりました。



当時まだ小学生だった私でございますが
殺人の疑いをかけられているとはいえ
地球の平和を守るために戦うヒーローに、その扱いは無いだろ
という気がいたしまして、ちょっとしたトラウマでございました。
しかもトラウマになったのは私だけではなかったようでございます。
翌日の月曜日、学校へ登校した私は何気なくクラスメートの男子に
「 昨日のミラーマン、見た?」と訊ねたのでございますが
それに対してその男子、「 警察って、本当にあんなことをするのかな 」と
青白い顔で逆に訊ねてきたのでございます。



私は「 警察に捕まるようなことさえしなきゃ大丈夫だよ 」と言いましたが
質問の答えになっていなかったせいか、クラスメートの顔色は冴えません。
何やら気詰まりになった私
無責任にも「 するかもしれないね 」と言ってしまいました。
クラスメートの顔色はますます悪くなりましたが
先生が教室にやって来て一時間目の授業が始まったため
この話題はそれっきりになってしまいました。



新聞やテレビ、ラジオやネットで
警察の行き過ぎた取調べがニュースになるたび
このときのクラスメートの暗澹たる顔つきと
「 罠におちたミラーマン 」というタイトルのあのときのドラマを思い出します。
あのクラスメートは、もしかすると、このドラマがきっかけで
警察に対してネガティブなイメージを抱き
今ごろはブサヨか人権屋に転落してしまっているかもしれません。
あるいは「 取調室ではあんなことができるんだ 」と勘違いをしてしまい
警察に就職して司法警察職員になり
被疑者相手に自らのサディズムを満足させているのでしょうか。



私には知る由もございませんが、しかし少なくとも
「 もし警察で取調べを受けることになったら
 あんなことをされるかもしれない♪
 こんなこともされちゃうんだ~ 」と
脳をワクテカさせながら妄想している私とは
違った人生を歩んでいるはずでございましょう.....






動くマネキン




お目汚し、失礼いたします。



家具メーカーの大手、大塚家具において
経営陣内部の諍いが表面化しております。
原因は経営方針の対立ということでございまして
女社長とその父親である会長との間で
抜き差しならぬ反目が続いているとのこと。



ところで家具と申しますと、高い買い物という印象がございまして
そういったものを扱っている店へは私
普段はほとんど行くことがございません。
しかしたまに大きな家具店へ行ってみると、楽しいものでございます。
広々としたフロアにゴージャスなテーブルや椅子、箪笥が陳列してあり
自分が豪邸の主になったようでイイ気分。
疲れているときなどはベッドやソファに腰掛けて休息が取れます。



そして腰掛けて周りを見渡してみると
店内にいる老若男女、客や店員が
まるで動くマネキンのようでございまして
実際に家具が自宅や職場に置いてあるときのイメージが
ぼんやりと浮かんでまいります。



食卓を囲む一家だんらん
勉強机で宿題をする子どもたち
カウチソファに腰掛けてビデオ鑑賞をする熟年夫婦
ダブルベッドの上で初夜を迎える新婚夫婦
事務机の上に女性社員を押し倒すセクハラ上司.....
何やら不思議な陳列効果を醸し出しておりまして
家具の品定めをするのには、うってつけでございます。



それにしても大塚家具、経営方針をめぐって実の娘と父親が争うとは
なんとなく悲しいものを感じます。
もっとも、父親に甘やかされた娘が飛行機を止める
というような親子関係よりかはマシかもしれませんが。



現社長と会長との確執は、来月下旬におこなわれる
株主総会によってけりが付くことになりそうでございますが
大株主には米国投資ファンドや大手保険会社が
名を連ねているそうでございます。
この父娘が、動くマネキンとして踊らされているのではないか
他人事ながら、ちょっと心配になった次第でございます.....