本物の中身




お目汚し、失礼いたします。



埼玉県で現職の警察官が殺人事件を引き起こしております。
動機は不倫相手に子供が出来たため
その生活費を用立てるためにカネが必要だったとの事。
この警官、被害者の親族の変死事件の捜査に携わっていたことがあり
その際、被害者宅の屋内にある金庫の場所を知り
犯行時にそこからカネを盗み出したようでございます。



おそらく捜査に関することだと偽って被害者を安心させ屋内に侵入
犯行に及んだのでございましょう。
法の番人たる警察官が、しかも現職の警察官が
その身分を利用して犯罪に手を染めるとは、世も末なのでございますが
こういった事件で私が特に印象に残っているのは
東京都世田谷区で起きた制服警官による女子大生殺人事件でございます。



現職の、しかも勤務中の警察官が警官としての職務を装って
女性を暴行し殺害したということで
当時は大変センセーショナルな事件として取り扱われておりました。
マスコミは大々的に報道を繰り返し、警視総監は引責辞職
警察の威信は丸つぶれでございました。
独身の男性警察官に女性との接触の機会が無いからだろうということで
後日、警察主催のコンパ、合コンや街コンならぬ
「 警コン 」がおこなわれている様子を映したニュース映像を見た記憶がございます。



まぁそういう催しをおこなうのはけっこうなことではございますが
その警官に限って言えば、もともと素行がかなり悪かったようでございまして
どの業界にも一定数、そういった腐ったリンゴは存在するものでございましょう。
今回の事件でも容疑者は、事件の間接的な原因となった不倫の件で
過去に処分を受けております。
問題は、こういった腐ったリンゴをいかにして正確・迅速に選別するか
どのような処分を下すのが適正かということではないかと存じます。



警官という職業の性格上
通常の人間よりも高い倫理意識を持つことが要求されるのは当然ですが
われわれ一般庶民は、個々の警官がどの程度の倫理意識を持っているかは
見分けることができません。
そのために、リンゴの正確・迅速な選別と適正な処分のできるガバナンスを
警察の側で徹底してもらわなければならないのでございます。



昔、「 Gメン75 」という刑事ドラマの中で
「 制服と警察手帳と拳銃があれば、どんな犯罪も可能だ 」
というようなセリフがよく出てまいりました。
今や「 水と安全はタダ 」という時代ではございません。
制服を身につけ、警察手帳を携行し、拳銃を着装している警官の姿を見て
無条件にそれが本物だと思い込むのは危険であり、迂闊でもありましょう。
しかし本物が何を考えているのか、その中身がどうなっているのかは
一般人には知る由も無いのでございます.....