貧乏神と福の神




お目汚し、失礼いたします。




今日の昼過ぎ、お客様に渡す特注の部品を発注していた鉄工所へ
行ってまいりました。
出来上がった部品を受け取った私は、工場の入り口のところで
鉄工所の社長と世間話をしておったのでございますが
そこへ私と同業の男性が車に乗ってやってまいりました。
やはりこの業者も、特注部品が出来上がったという連絡を受けて
引き取りにやってきたのでございます。



その業者は鉄工所の社長と短く会話を交わした後
私と社長の脇を通り抜け、工場の中へ入っていきました。
応対は社長の息子がしておりましたが、社長の話によればこの業者
かなりの上得意だとのことでございます。
名前を聞けば誰でも知っている大手企業を相手に
何回も仕事を受注しているとのこと。



やがてその業者、出来上がった部品を受け取ると
車に乗って去っていきました。
歳は私より一回り下、40代初めのようでした。
服装も特にパリッとしているというわけではございませんが
その体躯はまるで筋トレでもやっているかのように逞しく
見たわけではございませんが、腹筋もビキビキと割れ
股間にぶらさがっている竿も玉もデカいに相違ありません。
しかも髪の毛フサフサ顔はイケメン、言葉つきは自信に満ち溢れており
いかにも大手企業相手の商売をするのにふさわしいような容貌でございます。



頭頂部が禿げかかり、猫背でボソボソと喋る私とは段違い。
毎月月末近くになると今月の支払いはどうしょうかと悩んだり
価格交渉でたやすく白旗を揚げてしまったり
といったことを繰り返しているような経営者は
自然と私のような貧乏神のごとき姿になってしまうのでございましょう。
一方、当座預金口座に毎日ン百万という金額が飛び交っていたり
常に自分の言い値で商談を決めてしまうことができるような経営者は
まるでスポーツジムで鍛え上げたような肉体を有する
ガチムチの福の神になってしまうのでございましょう。



そんな福の神の鋼のような筋肉に触れて、御利益を授かりたいものでございます。
なお、念のために申し上げますが、私はモーホーではございません.....






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