折り合い




お目汚し、失礼いたします。



石川県金沢市のホテルにおいてエレベーターによる事故が起き
清掃作業をしていたパート従業員の女性のかたが亡くなられております。
現在のところ、事故原因が何なのか調査中だとのこと。
このエレベーター、外資系メーカーの製品で
同メーカーのエレベーターについてはこれまでにも何回か
人命にかかわるような事故が起きており
数年前にも、高校生が圧死するという痛ましい事故が起きております。



エレベーターやエスカレーター、あるいは機械式駐車場など
電気仕掛けで動く大きな機械装置は常に事故の危険と隣りあわせでございます。
機械自体の故障や欠陥が事故の原因となる場合はもちろん
その機械の利用方法や操作に誤りがあって事故が起きる場合もございましょう。
しかし実際のところ、そういった危険を認識しながら装置を利用しているかたは
かなり少ないのではないでしょうか。



先日も私、仕事先のとあるマンションを訪れた際
そこで機械式駐車場を見たのでございますが
まだ駐車装置の鉄枠が完全に上がりきらないうちに
幼い子供を一人で中へ入らせているママさんドライバーを見かけました。
つい半年ほど前に、どこかの機械式駐車場において起きた
幼児の痛ましい死亡事故を思い出し
あっけに取られると同時に眉をひそめた次第でございます。



電気仕掛けの物というのは安全第一で設計され
またそのような商品になるべく製造されており
そのメーカーはたいてい大手企業でございます。
取扱説明書にはユーザーに対して危険防止のための
さまざまな注意書きが記されておりますが
そういったことを読まずともとりあえずは安全に使えるようになっております。
それはメーカー側にPL法が浸透していることの表れであり
そういったことが周知されているからこそ
われわれ一般消費者は安心して電気仕掛けの物を使うことができるのでございます。



しかし電気仕掛けの物は、人力を使った物と比べると
使い方が単純で労力が要らず、便利なのでございまして
そこに「 安心 」という意識の流れにおいて澱みができ
さらに「 油断 」という生ぬるい沈殿物が生じるのでございます。
その結果、安心と危険の境界線があいまいになり
気がつくと自分が命がけの芸当をやっていたということになりかねません。



電気仕掛けの物には、そういった幻惑的な面がございます。
それゆえ、電気で動く機械装置や設備はもちろん
今こうして私がいじっているPCをはじめ
携帯電話や掃除機、冷蔵庫に懐中電灯、電動コケシにいたるまで
常に神経を尖らせる必要がございます。
特に電動コケシについては、その使用中に相手が感電してしまい
ショックで膣が痙攣して抜けなくなってしまうといった事態を避けるべく
細心の注意を払い、おかしな音を立てたり妙な動きをするようであれば
即座に使用を中止するよう心がけるべきでございましょう。



一番良いのは、電気仕掛けの物など使わないこと、コレに限ります。
しかし今やわれわれの日常生活におけるライフラインやインフラは
ほとんどが電気仕掛けで動いております。
それなりのリスクを受け入れながら
折り合いを付けなければいたしかたございません.....







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