過大評価




お目汚し、失礼いたします。



付きまといに命を狙われて亡くなった女性の記事を
先日、新聞の夕刊にて読んでおりました。
この女性、付きまとい行為を繰り返す男を逮捕してくれと
何度も警察に頼んでいたものの逮捕には至らず
非常に理不尽な思いをしていたようでございます。
聞くところによれば、メールを使った相手方の脅迫行為が
ストーカー規正法による立件対象にならないために
警察は逮捕に踏み切れなかったらしく、もし逮捕に至っていれば
あるいは被害者の女性は助かっていたかもしれません。



また記事は、被害者の女性の相談相手となっていたカウンセラーの言葉を借りて
彼女が人間的にしっかりしていたので、彼女なら大丈夫だという
警察の油断があったのではないかと結んでおりました。
……あいつならうまくやるにちがいない。彼女ならなんとかするだろう。
あの人に任せておけば安心だ。彼なら心配ない……
そういった思い込みや買いかぶりは、時として不幸な結果をもたらします。



この新聞記事から我々が学ぶべきものは、過大評価することの危険性でございます。
信頼できて頼りがいがあるシステムだとか、鋼のように強い人間だとか
それは外から見ただけの話であり、また想定外の事態が起きれば
おのずと状況は異なってまいりましょう。
海沿いに原発を建てておいて津波の被害を想定外だと申すことはともかく
世の中、思いもよらぬことが起きるものでございます。
とはいえ、亡くなられた女性はもちろん、われわれ一般市民は
何かあったら警察しか頼りになるものはないのでございます。
その思いを過大評価といわれたら
我々は安心して日々の生活を営むことができません。



少なくとも、一人の人間に対して、どれもこれも任せっきりにしたり
何もかも押し付けたりするのはやめるべきでございましょう。
そして現にそうなっている人間が身近にいるのなら声をかけ
自分がそういう状態ならば、声を出すことが必要なのでございます.....






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