意気消沈




お目汚し、失礼いたします。



先月のことでございますが、仕事の発注が一件ございました。
半年ほど前に、とりあえず見積もりを、と御連絡をいただき
お見積もりをお送りいたしたのですが、遠方のお客様ゆえ直接お会いすることができません。
また頻繁に出張をなさいますので、なかなか連絡が取りにくく
御発注いただけるか微妙だったのでございますが、ようやく御注文を頂きました。



このお客様、私より10歳は年上のようで、もう定年まぢかか定年を迎えているはずなのですが
未だに現役で働いておられます。
そう申しますと元気でいいじゃないかと思われるかもしれませんが
このかた、数年前に大病を患って体を壊され
本来ならとっくに会社を辞めていなければならないほど体がボロボロとのこと。
しかし生活のため、食っていくため、働かざるを得ないそうでございます。
大変な状況ではございますが、会社が雇用してくれているだけまだマシと言えるでしょう。



去年だったかと存じますが、街なかで車を運転中、リュックを背負った背広姿の老人を見かけました。
昼日中、60歳を優に越えていると思しきその老人は
街角に貼ってある某与党の宣伝ポスターの前に立ち、じっとそれを見つめておりました。
ポスターには与党党首の写真とともに「 元気な日本を復活させる 」などと記されております。



何やら元気とは程遠いような光景に見えました。
そしてポスターに写っている男が「 元気な日本を復活させる 」ことなど到底できそうにない、
いや、もっと意気消沈してしまいそうだ。……そんな気がしたのを記憶しております。



お役人連中が年金の支給開始時期を70歳に引き上げることを検討中とのことですが
このときの光景はそのことを予言していたのかもしれません。
そしてあのリュックを背負った老人は、私の将来の姿なのかもしれません.....





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