恒例行事




お目汚し、失礼いたします。



3月下旬といえば学校では卒業式も終わり
春休みが始まるころでございます。
夏休みはその長さによって、また冬休みは間にクリスマスや年末年始という
イベントがあることによって、否が応にも高揚感が増すものでございますが
春休みというのはイマイチ盛り上がりません。



もちろん、私の個人的な印象でございます。
一年のうちで春休みが時候的に一番快適なので
もっとも楽しい休みだという小中高生もいることでしょう。
大学生ともなれば卒業旅行が楽しみだというかたもいらっしゃるかもしれません。



どちらかといえば私、春休みはあまり好きではありませんでした。
新年度になってクラス替えがおこなわれ
イヤなヤツと同じクラスになるんじゃないかとか
苦手な先生がクラスの担任になりはしないかとか
そんな不安が先走っておりましたので
はっきり申し上げて春休みは鬱なバケーションでございました。
それにイヤなヤツと一年間同じクラスだった場合は
終業式を終えて学校から帰宅したあと
「 散々な一年だった…… 」と気分的に禿げしく落ち込んでしまうのでございます。



そういった諸々の要因が重なり
本来楽しかるべき終業式の日に私は、何度も長いため息をついておりました。
ため息をつけばどうにかなるというわけでもないのですが
さりとて満面の笑みを浮かべて春休みを過ごそうという気にもなれません。
忘れたい過去を押し流すように
あるいは来るべき危機に備えるかのように
学校から帰って自室に入ると、ただ闇雲にため息をついていたのでございます。
あまりにも長いため息をつくので酸欠になりかけたこともございました。
そして三学期の終業式の日に「 長いため息をつく 」というのが
私の個人的な恒例行事になってしまったのでございます。



しかし考えてみればこの頃はまだ幸せだったかもしれません。
この「 長いため息をつく 」という行事
私が小中高生だった頃は一年周期で巡って来ていたのが
今や一年はおろか半年、三ヶ月、月末、毎月20日、いやヘタをすると
一日周期で巡って来る場合がございます。
私がいつも酸素欠乏症になっているかのように顔色が良くないのは
そのせいかもしれません.....






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