物差し




お目汚し、失礼いたします。



先のゴールデンウイークにおいて、自家用車を使って旅行に出かけた私なのですが
高速道路を走行中、いわゆる「 痛車 」なるものを目撃いたしました。
アニメの「 けいおん! 」のキャラが描かれた車でございます。



「 痛車 」というと以前の私、イタリア製の車だと勘違いするより以前に
「 つうしゃ 」と読んでおりました。
萌えキャラのデザインが施されたオタク趣味のクルマだということを
最近知ったのでございますが
それまでの私、「 痛車 」を見かけるたびに
「 乗ってる人は『 何屋 』さんなのだろうか 」と首をかしげたものでございます。



私が「 痛車 」を見て運転者の商売が「 何屋 」だろうかという反応を示したのは
私が商いの町、大阪府に住んでいるからでございましょう。
人間は何かユニークなものや不可解なものに接した場合
その対象を把握しようとする際に
自分の周りの社会環境の影響を受けやすいものでございます。
それゆえ同じものを見ても、見た人が普段生活している社会的な環境によって
そのユニークさや不可解さを把握する「 物差し 」が異なるはずでございます。



まぁ異論はあろうかと存じますが、私の率直な考えを述べさせてもらうなら
たとえば何か不可解な行動をとる他者と出会ったとき
宗教が日常的な社会生活に染み渡っているイスラム諸国の人なら
「 こいつは何教の信者だろうか?」と思い
人種の坩堝、多民族国家と言われている米国の人なら
「 彼は何人なのだ?」と思うのではないでしょうか。



車に話を戻しますが、何か奇天烈で型破りなデザインが施された車を見た人間は
自分が属している社会的な環境に応じて
何屋か、何教か、何人かと運転者の素性を推し量るものでございます。
そしてときには何屋か、何教か、何人か、まったくわからず
そのかわり派手さにかけては、絶対に負けないという
非常にパワフルかつシュールな車を見かけることがございます。



これはある意味、どんな「 物差し 」にも当てはまらない
最強のクルマでございますが
あえて「 何人 」かと申しますなら、おそらく関西人でございましょう。
関西人の私がこんなことを申し上げるのも、口幅ったい限りではございますが.....






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