飛びやすい球




お目汚し、失礼いたします。



自分の亭主が以前よりも力強くなったとしたら
世の奥様方はどんなふうにお感じになられるでしょうか。
特に夜の生活がナイスショット・ナイスインになると
それはそれはうれしいことでございましょう。



しかし旦那が「 実は…… 」と青い菱形の錠剤を見せ
コレのおかげだと打ち明けたとしたらどうでしょうか。
事前にこの種のクスリを使うと承知した上での夜の営みは
興奮度がイマイチかもしれませんが
天にも昇るような心地を体験したものの
後日、それが人工的な桃源郷だったと知らされたときの
ガッカリ度はハンパないものでございましょう。
そして最悪の場合、旦那に対する不信感が醸成されてしまいましょう。



それと似たようなことが、プロ野球界で起きております。
公式球としての仕様が
以前よりも飛びやすいものに変更されたにもかかわらず
そのことについてNPB( 日本野球機構 )や公式球のメーカーが
ダンマリを決め込んでいたとのこと。
ところが、今年のプロ野球の試合において
ホームランの数が異常に多いため、選手会が問い詰めたところ
コッソリ仕様変更していたことを白状したそうでございます。



この手のスキャンダルではお馴染みのパターンでございますが
関係各所の御重鎮がたは責任逃れに終始しております。
特に日本野球機構のコミッショナーは
「 自分は知らなかった 」だの「 不祥事ではない 」などと申し
公式球を販売している某メーカーは
仕様変更の事実を口止めされて黙っていたという
コンプライアンス欠如の姿勢を露呈させております。



いったいどのような価値観を持った連中なのでございましょう。
野球の球ばかりではなく股間の球やバットに関しても
似たようなことをやっているのではないでしょうか。
冒頭で書いたように、奥方さまには内緒で青い錠剤を服用し
三振や見送り、あるいはせいぜいファウルチップのところを
場外ホームランをかっ飛ばしたり
ドームの天井をブチ抜いたりするような強打者として
ふるまっているのではありますまいか。



ともあれ、今回のスキャンダル、嘆かわしいことではございますが
事が長引いたり大きくなったりする前に発覚したというのは
不幸中の幸いではないかと存じます.....






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