川の流れのように




お目汚し、失礼いたします。



体が痒ぅございます。
毎日風呂に入るかシャワーを浴びておりますゆえ
汗のせいではないはずと存じますが
湿疹や虫刺されが原因でもないのでございまして
現に痒いからには、やはり汗が原因としか考えられません。



きっと肌に汗がへばり付き、それが乾いて塩を吹き
その結晶がチクチクと私の体表を刺激して痒いのでございましょう。
これでは汗が出るたびにシャワーで洗い流さないと
痒みは消えないということになってしまいます。



若い頃はこんなことは滅多にございませんでした。
若い頃は、夏場の暑いときに大量に、しかも頻繁に汗をかきますゆえ
体表が常に流水状態、いわば川の流れのようなコンディションにあるために
塩を吹いたり塩が溜まったりということが無かったのでございましょう。
年を取ると汗腺機能が衰えるのか汗の量が減り
その分、体表が干上がった沼のような状態になって塩が溜まりやすく
それで痒くなりやすいのかもしれません。



年は取りたくないものでございます。
若い衆は私と違って、川の流れのように
肌から滾々と汗が湧き出てくるので塩を吹くこともなく
また仮に吹いたとしても、新しく湧き出た汗で
すぐに流れ落ちてしまうのでございましょう。



そういえば最近、若い衆とすれ違ったり近くに若い衆が居たりすると
せせらぎが聞こえてくるような気がいたします。
ついこの間も、道行く若いオネーチャンの胸元でイキの良い鮎が跳ね
その鮎の後を追いかけるかのようにカワセミが飛び立ちました。
よく見るとオネーチャンの脇の下で黒い水草がユラユラと川の水に靡いており
それを見た私は、股間のイモリがオオサンショウウオのように
大きく膨らんでいくのを感じました。



もちろん、こんなことが起きるはずはありません。
すべて川嘘のいたずらでございます.....






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