消えた看板




お目汚し、失礼いたします。



最近は映画の封切や上映を告げる広告看板を
街なかでほとんど見かけません。
映画館やビデオショップにおいては
映画の看板やポスターを見かけることがございますが
それ以外の場所では全くと言っていいほど見かけたことがございません。
映画関連の広告といえば、今は雑誌や専門誌などの書籍
テレビ・ラジオのCMやネットの公式サイトなどが
主力となっているようでございます。



私が高校生ぐらいの頃までは
街なかで映画の広告看板をよく見かけたような気がいたします。
そして今では考えられない状況でございますが
特にR18関連の映画の看板については
一般の映画のもの以上に散在しておりました。
しかしそういった看板は厳密には猥褻物に該当し
かつてはそれらを衆目にさらすことが大目に見られていたものの
時代の流れとともにやがて許容されなくなり
一般の映画の看板よりも先に
いち早く街角から姿を消してしまったようでございます。



男性の性欲を露骨に刺激するような看板が
巷に溢れていることの弊害は確かに多かったでしょうが
ある種のメリットもあったのではないかと存じます。
仕事や普段の日常生活において疲労やストレスを抱え込み
今と比べて休暇が少く、余暇を楽しむことにあまり積極的ではなかった
当時のオトーサンたちにとっては
ややもすれば性生活がおろそかに
あるいはマンネリになりがちだったことでございましょう。
しかし日常的にああいった看板を何気なく目にすることによって
よし、今晩一発ヤッてみるかとか
今日はこんな体位でイッてみるかとか
今夜はあんなことをしてみるかとか、こんなことをしてみるかとか
思いが膨らみ、股間も脹らみ
自分の妻をよりいっそう深く可愛がるための
呼び水になっていたかもしれません。



コンドームの某メーカーが先月27日に発表した調査結果によれば
既婚者の約半数が自分たち夫婦のことを
セックスレスだと感じているとのこと。
昔のように街角にどしどしポルノ映画やピンク映画の看板をおっ立てれば
そういう現状が改善されるような気もいたしますが
仮にそうなったとしても最近の既婚男性の場合、妻ではなく
PCやスマホの中に保存してある2次元の恋人と密会するための
誘い水になってしまいましょう。
あるいは夫婦関係に行き詰り
精神的にいっぱいいっぱいになっているような御仁は
街頭であるにもかかわらず、その手の看板に股間を使って突撃し
穴を開けることも考えられましょう。



こういう言い方は語弊があるかもしれませんが
街なかでR18関連の映画の看板を普通に見かけた頃は
ある意味、古き良き時代だったのかもしれません.....






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