第二のあとがき




お目汚し、失礼いたします。



先日、書店でたまたま見かけた赤木智弘氏の著作
「 若者を見殺しにする国 」を立ち読みいたしました。
氏は「 『丸山眞男』をひっぱたきたい。31歳、フリーター。希望は、戦争。 」
という論文で注目されたフリーター経験のあるフリーライターでございまして
私が書店で立ち読みした範囲で察するに
氏は平和という抜け目の無い理屈や体制によって
若者がぞんざいな飼い殺しにされている現状に対して激しく憤り
戦争の勃発こそが真の意味での機会均等を達成できるのだと
主張しているようでございます。



著書の中では、評論家の佐高信氏や
ついこの間、社民党党首を辞任した福島瑞穂女史
ルポライターの鎌田慧氏をバッサリと切り捨て
それなりに痛快でございましたが、巻末にあとがきが二つございました。



一つめは、厨房が不貞腐れながらも
堂々と自分の意見を主張しているような内容で
ある意味「 強かな 」文章だったのですが
二つ目のあとがきは東北の大地震のあとに書かれたもののせいか
何やらトーンダウンした遠慮がちな文章に見え
ありきたりの評論家が書いた優等生的な発言に
終始しているような気がいたしました。



過激で尖鋭的な発言、あるいはニヒリストを気取った
メタファーやレトリックによって世の中を挑発し
自分の考えを訴えるという手法はそれなりの効果を発揮いたしますが
思いもよらない形で足をすくわれることがございます。
その一つが、挑発内容が現実になる
もしくは挑発内容と近似的状況が生じるということでございます。



死者が一万五千人以上の大震災と
原発事故による現在進行形での放射能被害。
氏の第二のあとがきには、現実に起きてしまった
それらの危機的状況に対する鼻白みや狼狽が垣間見え
哀れみを禁じえません.....






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