忠義立て




お目汚し、失礼いたします。



先日、「 怪獣大戦争 」という往年の東宝特撮映画を
知人宅のケーブルテレビで拝見いたしました。
ゴジラやラドン、キングギドラといった
われわれの世代にとっては馴染み深い怪獣と
地球侵略をたくらむX星人という宇宙人が登場する
怪獣映画の王道作品でございます。



劇中、地球に潜入していたX星人の秘密基地が
地球人の大反撃を受けて全滅の危機に陥り
X星人が慌てふためくシーンがございました。
その慌てふためいていたX星人でございますが
秘密基地の指揮官に向かって
思いっきり「 社長!」と叫んでおります。



その指揮官、地球での表向きの顔は
とある会社の社長でございました。
それゆえ部下は「 社長!」と呼びかけたのだと
推測されるわけなのでございますが
パニック状態になっているにもかかわらず
任務に対して忠実な態度を貫き通して
指揮官のことを「 社長!」と呼んだX星人のけなげさには
全米が泣いたことでございましょう。



所属している組織・共同体が
破綻あるいは終末を迎えているにもかかわらず
任務や仕事に忠実な人間は、けなげで美しゅうございます。
しかしながら、ある意味それは
「 悪あがき 」のようにも見えるわけでございまして
傍目からすると滑稽もしくは奇妙に映る場合もございましょう。



忠義立ても、「 ほどほど 」がよろしゅうございます。
度が過ぎればそれは、突如として火の手に包まれた夜の街の風俗店で
事態に気づいたプレイ中の客が
「 火事でございます、女王さま! 今すぐ逃げましょう!」と
叫んでいるようなものになってしまうのでございます.....






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