ゴルゴはゴルゴ 【 2/2 】




お目汚し、失礼いたします。



前回の記事の続きでございます。
いっしょに映画を見に行ったらどうだと
上司から背中を押されたものの
失礼ながら私、その彼女についてはあまり関心がございませんでした。
しかし他人からカップル扱いされるようなことを言われると
何やら変な気分でございまして
書類や資料を片付けて帰り支度をしていた彼女の方に
私は思わず視線を向けてしまいました。



上司の声が聞こえたのか、彼女もこちらを振り返りました。
背が低くていつも眠そうな顔をしている女性でしたが
あらためて見てみると、けっこうかわいい女の子でございます。
しかし臆病な性格が災いして私はすぐに視線をはずし
そのまま彼女をスルーして、私に声をかけてくれた上司にいとまを告げました。



苦笑いをする上司の顔が視界の隅を過ぎりましたが
私はそのまま会社を出て行きました。
そして地下鉄に乗って梅田へ行き、軽く食事を済ませてから
劇場版アニメ映画「 ゴルゴ13 」( 監督:出崎統  脚本:長坂秀佳 )を
一人で見たのでございます。



映画は、CGの部分がチョット残念でございましたが
予想していたよりかは面白ぅございました。
ただ、ハメハメの場面は思わずトイレに駆け込むほどエロぅございましたし
スプラッタ映画並みの流血シーン
そして、幸せだった米国の石油財閥の一家が
無残に崩壊していく救いようのない展開……
女性と一緒に見に行くには、ちょっと難のある映画でございました。



あのとき、振り返った彼女に向かって
恥をかくことを恐れずに「 行ってみますか?」と声をかけ
そして彼女が首を縦に振っていたら
それが私の人生最初の初デートとなっていたかもしれません。
そしてめでたく彼女とゴールインということになれば
ゴルゴ13は私と彼女の縁を取り持つ
恋のキューピッドになっていたことでしょう。



しかし、彼はゴルゴタの丘でイエス・キリストに荊の冠をかぶせて殺した
13番目の男と呼ばれる殺し屋でございます。
所詮、恋のキューピッドにはなれるはずもございません.....






コメント

非公開コメント