260キロメートルの荒野




お目汚し、失礼いたします。



今年の4月、兵庫県西宮市の竹林で女性の死体が発見される
という事件がございましたが
この事件に進展があったようでございます。
スマホの「 友達募集アプリ 」なるもので、この女性と知り合った
兵庫県尼崎市の会社員男性が警察の事情聴取に対して
女性の死体遺棄を認める供述をおこない
その後、殺害についても供述を始めているとのこと。



警察の調べによると今年の1月30日に
被害者は自宅のある富山県から大阪府の方へ向かい
翌31日に容疑者の男と会ってからまもなく
この男に殺害されたらしいとのことでございます。
被害者と容疑者はそのときまで一度も顔を合わせたことが無く
このときが初対面だったそうでございますが
会ってまもなく殺人事件へと事態が急転するとは
いったいどういうことなのでしょうか。
この容疑者は最初からそのつもりで
この女性を呼び出したのでしょうか。
だとしたら鬼畜もいいところでございます。



それから私が気になったのは、被害者と容疑者の接点となった
「 友達募集アプリ 」なるものでございます。
私は使ったこともありませんのでよくわからないのですが
たぶん出会い系サイトのようなものなのでございましょう。
しかし「 ○○アプリ 」という呼称はいかにも気楽でコンパクト
手軽に友達ができてしまうような印象を与えがちで
非常にあざとい感じがいたします。



「 友達 」とは本来、集団や社会の日常性の中において
醸成されるべきものでございまして
ネット空間の記号的コミュニケーションに依存して
手に入れるものではないはずでございます。
もっとも、そんな考えだからお前はその年になってもボッチなんだ
と言われそうでございますし
時代や世の有り様というのは刻々と変化していくもの。
若い世代やこれからの世の中は
こういった形で出会いを求めるというのが
基本になっていくのかもしれません。



それにしても、事件当時に容疑者が住んでいたのは
大阪府池田市。
被害者は富山県の射水市というところでございます。
ググってみたところ、2つの場所には
直線距離にして約260キロメートルもの隔たりがあるのですが
インターネットでのやりとりを前提にして
260キロメートル先の相手に会いに行くというのが
私にはどうにも無謀に思えてしかたありません。
あたかも米国のアリゾナやテキサスの荒野で
たった一人でヒッチハイクをしているようなものだとしか
思えないのでございます.....






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