大輪の花




お目汚し、失礼いたします。



夜空を大きく彩る打上げ花火は
夏の風物の代表格と言ってもいいでしょう。
自宅の庭先において家族数人でささやかに楽しむ花火も
風情があってよろしゅうございますが
夏の夜空という巨大なキャンバスに
打上げ花火という絵筆で大輪の花が描かれるさまを
大勢の見物客とともに楽しむのもまた格別でございます。



もっとも、こういった大きな花火を観ることのできる
いわゆる花火大会なるもの
蒸し暑い夜の大気の中で人混みにもまれなければならない
という難点がございます。
また花火大会の会場まで車で出かけることが出来れば楽なのですが
会場に駐車場がないために
電車・バスを利用しなければならないこともございます。
そして花火大会がおこなわれる場所によっては
他にもいろいろと困った点、不便な点が生じる場合がございましょう。



20年ほど前のことですが
親戚の家へ泊まりがけで遊びに行った時
隣町の河川敷で花火大会があるということで
夜、車に乗って出かけました。
河川敷のそばには広大な空き地を利用した駐車場があり
車の置き場所には事欠かなかったのでございますが
かなり規模の大きな花火大会であるにもかかわらず
トイレは男女兼用・大小兼用の仮設のものが2つだけ。
花火を観覧中に尿意を催した私が行ってみると
トイレ待ちの行列が2列、万里の長城の如き有様でございます。



あたりには花火の見物客が溢れているために
コッソリ立ちションをすることなどできません。
辛抱強く順番を待ち続けた私でしたが
行列は遅々として進みません。
しゃにむに尿意を我慢するうちに
やがてあろうことか便意まで催してまいりました。



ただの河川敷でございましたので
気の利いた施設や設備などあろうはずもなく
多少の不便は我慢するつもりでいたのですが
不便はおろか大便まで我慢するハメになろうとは
思いもよりませんでした。
下痢のような急を要する便意ではなかったものの
下腹部の前と後からくる灼熱感と膨満感は
苦痛以外の何ものでもございません。



しかしその苦痛に耐え抜いた甲斐あって
なんとかオモラシをせずにトイレに入ることが出来ました。
とりあえず尿意の方を先に片付け
それから便意の方に取りかかりましたが
いったいどこにこれだけ溜まっていたのだろうかと
驚愕するほどのモノが出てまいりました。
あまり詳細な描写は控えますが
それはもう、この記事のタイトルを「 大輪の花 」ではなく
「 大量のウンコ 」に改題してもいいぐらい
ドッサリと出てまいったのでございます。



もっとも、過去にそのようなことがあったとはいえ
花火大会というものに対する魅力は
私の中では依然として衰えておりません。
もしも似たような状況・ロケーションで
どうしても見に行きたいという花火大会があった場合は
今度は携帯トイレと消臭剤を持参して
出かけることにいたしましょう.....






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