就職戦線異常アリ 【 2/3 】




お目汚し、失礼いたします。



前回の記事の続きでございます。
某自動車メーカーの面接会場で
自分のグループの面接が始まるのを待っていた私は
何やらモメているような穏やかならぬ声が
面接室から聞こえてくるのを耳にいたしました。



ドアの向こうの面接室の中では
私のすぐ前のグループが面接を受けているはずです。
面接室から聞こえてきたのは男性の大声でございまして
断片的にしか聞き取ることが出来ませんが
どうやらこのように言っているようでした。



「 だから、おたくの会社が作った物が
排気ガスや騒音のような公害を撒き散らしていることについて
どのような社会的責任を感じているのかと訊いてるんですよ!」



その言から察するに、どうやら声の主は
面接を受けているグループ4人のうちの一人のようでございます。
しかもその学生、あろうことか面接を受けに来た会社に対して
詰問し、非難しているようなのでございます。



その学生が左翼系の学生で
最初からそれが目的でこの会社への就職活動をおこなっていたのか
それともちょっとキレやすい学生が
何か面接官から気に障ることを言われて激昂し
そのような言動に及んだのかはわかりません。
その学生に対して面接官は何か言っているようなのですが
ボソボソと低い声なのでさっぱり聞こえません。



そんな状態が5分間ほど続いたでしょうか。
やがて面接を終えてドアから4人の学生が出てまいりました。
私は、面接官に噛み付いたのはどの学生かと思い
目を皿のようにして見ておりましたが
どの学生も興奮したり上気したりという様子は見受けられません。
ここに来ている他の就活生同様に
4人とも地味なリクルートスーツに身を包んでいて
エキセントリックな気配は感じられません。



腑に落ちないまま私たちのグループが呼ばれて
私は面接室の中に入り面接を受けました。
面接官の一人から何か質問を受けましたが
さっきの修羅場のような声が気になって、質問されても上の空。
頓珍漢な返答をしてしまい、それが原因かどうかはわかりませんが
案の定、不採用でございました。



あのとき、面接室の中でいったい何が起きていたのか
本当のところは未だに不明でございます。
しかし面接官に対するこの「 逆質問 」という行為は私
「 使える 」と思いました。
そして、おバカなことを思いついたのでございます.....



長い話で恐縮でございますが以下、次回の記事に続きます。






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