消える即興師たち




お目汚し、失礼いたします。



昨日、仕事を終えて帰宅途中に
某ディスカウントストアに寄りました。
ドリンク剤と菓子を買うためでございまして
一箱10本入りで税込み600円弱のドリンク剤と
2袋で500円強の徳用サイズのチョコレート菓子を
購入いたしました。



店内には、その店のイメージソングが
賑々しく楽しそうに流れておりました。
曲のジャンルとしてはいわゆる「 音頭 」でございます。
曲の合間に「 あ、ソレ!」とか「 ヨイショ!」とか
合いの手が入る類のものでございます。



何やら騒々しい感じはいたしましたが
そのユーモラスな曲調とベタな歌詞に
思わず微笑んでしまいそうでございます。
しかし周りの買い物客を見てみると
微笑んだり笑ったりしているかたが一人としておりません。
何やら気詰まりになってしまい
しかたなく私、能面のような顔で買い物をいたしました。



曜日や時間帯が影響していたのかもしれません。
そのときは火曜日で夜の9時過ぎ。
客の大半は勤め帰りの人間で、その数もまばら。
子供連れの客はまったく見かけませんでした。
これが週末の夕方ごろだと
状況はまた違っていたことでしょう。



一昔前ならば
ディスカウントストアに限らず
また曜日や時間帯を問わず
にぎやかでユーモラスなBGMが流れている店には
曲に合わせて歌ったり踊ったりするかたが
一人か二人はいたように記憶しております。
しかも子供や若い世代以外に
イイ年をした中年や初老の男性客まで
そういったことに興じていたような気がいたします。



今はどの世代の人間もBGMを華麗にスルーいたしまして
軽く鼻歌を歌ったりダンスっぽく動いてみたり
というようなことさえ、なさらないようでございます。
もっとも、たまたま私がそういうお客さんを
見かけなかっただけなのかもしれませんが
私の個人的な印象としては、そういったかたは
昨今、めっきり少なくなったようでございます。



しかし気持ちは分からないでもございません。
今や携帯電話・スマホを通してYouTubeやツイッターへ
動画が手軽にアップロードされる御時勢でございます。
なにか目立つことをしてしまったばかりに
その姿を撮影され、世界中に拡散されたらどうしようかと
無意識のうちにブレーキがかかってしまうのも
無理からぬところかもしれません。



昔は良かったなどとは申しません。
あまりにもパフォーマンスが派手になりすぎて
アブない歌やいかがわしいダンスをおっぱじめ
他の客や店員とモメたりするリスクを考えれば
こういう現状の方が望ましいのかもしれませんが
ノリ過ぎのニイチャン、変なオッサン、おかしな爺さんが
次々と絶滅危惧種になっていくのは、ホッとする反面
イマイチ寂しい気がする今日この頃でございます.....






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