滅私奉公




お目汚し、失礼いたします。



つい先ごろ、ノーベル物理学賞を3人の日本人が受賞いたしました。
いずれも青色LEDの技術開発に関わった方たちなのでございますが
そのうちの一人、中村修二氏にまつわるニュースで

『 ノーベル賞、勝因は「怒り」=日本企業に苦言も―中村さん 』

というタイトルの時事通信社の記事を読みました。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014100800124&g=soc



このタイトル中の「 怒り 」というのが
具体的に何を指しているのかよくわからないのですが
記者は読者に対して、中村氏の過去の経歴から察してくれ
と申しているようでございます。
で、中村氏の過去の経歴を知らない読者には
その怒りの内容のヒントとなるようなことが
記事の中に書かれておりますが
何やらオブラートに包んだような
曖昧な表現に終始しているような印象が否めません。



察するに、青色LEDの量産化や汎用化に貢献したことに対して
勤めていた会社が提示した報奨金の額が2万円という
雀の涙のような端金だったことに対する怒りでございましょう。
何だ、随分と分け前が少ねぇじゃねぇか。
もっとよこせよ、この野郎というわけでございます。
しかしそれをそのまま記事にすると、当の中村氏が
「 俺のことを貶しやがって 」と
頭を赤色LED電球のように光らせて激怒するため
やむを得ずあのような曖昧な表現になったのでございましょう。



せっかくアベノミクスだ、景気回復だと
政府が旗を降っているのに
一向に従業員の給料を上げようとしない
日本企業のケチ臭さを考えれば
中村氏の言はもっともであり、説得力がございます。
しかし皮肉なことに政府は今、社員が発明した特許を
社員個人から会社のものにできるようにするべく
特許法を改正しようとしております。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410/2014100900576&g=eco

一応、それなりの報酬を社員に与える
という条件付きではございますが
しみったれの日本企業が報酬をケチることは目に見えており
社員のモチベーションの低下や海外への技術流出が懸念されます。



政府も企業も日本人の滅私奉公思想によりかかり
あるいは胡座をかいているのかもしれませんが
現実はそんなに甘くはございません。
全部とは申しませんが、日本人の気質は
昔と比べればかなり変わってきております。
いつまでも上から目線でいると
いつかとんでもないしっぺ返しを喰らいますゾ~






コメント

非公開コメント