拾ったモノ




お目汚し、失礼いたします。



私が高校生のときでございました。
いわゆる「 ヤンキー 」の少年が
クラスに一人、いたのでございます。
頭はリーゼント
顔はごつごつとしたいかつい顔でございましたが
学生服はフツーでございまして
髪形をのぞけば校則に違反している部分はありませんでした。
ただこのヤンキー、タバコを吸うという悪い癖がございまして
休み時間中、大っぴらに、あるいはコソコソと
紫煙をくゆらせていたのでございます。



何やら怖そうな雰囲気でございましたので私
できるだけ彼とは目を合わさず
口も利かないようにしておりました。
ところがどういうわけか
学校で私が廊下を歩いているときや
教室に戻ってきたとき、トイレに入ったときなどに
彼と出くわすことが多いのでございます。
しかもそういうとき、決まって彼は
これ見よがしにタバコを吸っておりました。



別に何か話しかけてくるわけでもなく
黙って立っているだけなのですが
なんとなく私と接触を図ろうとしているフシが感じられました。
私の行く先々に彼が居合わせるのは
単なる偶然に過ぎなかったのかもしれませんが
その頃は私も思春期真っ只中
感受性が鋭い年頃でございます。
たぶんアイツは、本当はタバコじゃなくて
僕の股間のショートピースを吸いたがっているのかもしれない。
これはあぶないぞ~~などと思い込み
不安と警戒心で学校へ行くのが
半ば億劫になっていたのでございます。



ところがそのヤンキー、それから一ヶ月ほど経ったころから
私の前に出没する頻度が少なくなってまいりました。
そしてどちらかといえばクラスで「 浮いていた 」ヤンキーの彼に
いつのまにか友達ができていたのでございます。
親しげに言葉を交わし
屈託無く笑い合う彼らの姿を見ていた私は
何やら荷が降りたような気分になりホッといたしました。



ただ、そのヤンキーと付き合っている生徒ですが
容姿がなかなかの美少年で、しかも筋肉質
おまけに学生服のズボンの上からでもわかるほどの
巨根でございます。
件のヤンキーがその美少年の股間の葉巻を吸ったかどうか
定かではございませんが、今から思えば私、すんでのところで
命拾いならぬケツ拾いをしていたのかもしれません.....






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