黄金空




お目汚し、失礼いたします。



昨日の昼過ぎ、スーパーマーケットで買い物を終えた私は
自宅マンションへ向かってクルマを走らせておりました。
昨日の空は曇りがちで
ときおり雨がぱらつくような天気でございましたが
そのときは雨は降らず、雲を通してですが
下界に太陽の光が降り注いでおりました。



空は黄金色に染まった雲に覆われ
そこから降り注ぐ黄色い陽射しが風景を彩っております。
クルマはちょうど住宅地の中を通る並木道を走っていたのですが
透き通った金箔のようなけだるい陽射しが
何の変哲も無い一軒家やマンション
葉の散った並木やアスファルトを敷いた道路を
何やら現実離れしたものに感じさせてくれました。



古い記憶の中にある景色のような
まだ見ぬ未来の体験の中に出てくる景色のような
あるいは遠く離れた見知らぬ土地の景色のような
幻想的な感覚でございます。
そしてその感覚に私、心地良さと安らぎを感じておりました。



黄金のベールをかぶっているその景色から
なぜか私、仏像を連想いたしました。
黄金の仏像でございます。
「 黄金 」と申しますと、私はいつも
大判小判や金の延べ棒といった世俗的なものか
女王様の排泄物といった風俗的なものしか連想いたしませんが
このときの黄金色の景色から
私が連想したのは仏像でございました。



黄色、金色、黄金色。
よく派手な色の代表として挙げられますが
必ずしもそうではないということを教えられたような
不思議な景色でございました.....






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