おちたヒーロー




お目汚し、失礼いたします。



大阪府警が違法な取調べをしたとして
大阪府堺市に住む81歳の男性が大阪府相手に
損害賠償請求の訴えを起こしております。
この男性、傷害の罪で起訴されたのでございますが
大阪府警で取調べを受けた際
侮辱的な扱いを受けたり、自白を強要されたりしたとの事。



ときおり、こういった警察の取り調べ方が問題となり
冤罪や拷問と絡めて槍玉に挙げられることがございます。
警察というのは、市民の安全を守るために
ぜひとも必要なものでございますゆえ
こういうことが起きるというのは非常に残念な思いがいたします。
また、小さな子供たちにとっては警官や刑事というのは
正義を守るヒーローでもあるはずでございまして
こういう不祥事が子供に対して与える影響も無視できないと言えましょう。



往年の特撮テレビドラマ「 ミラーマン 」において
主人公の鏡京太郎が敵の罠にかかり
殺人犯としてタイーホされたことがございました。
鏡京太郎は警察で取調べを受けることになるのですが
このときの取調べのやり方がドイヒーなものでございまして
はっきりとは覚えておりませんが
まるで整体師に首を「 カクッ 」とひねられるときのように
鏡京太郎が刑事に首をつかまれ、ハゲしく揺さぶられながら
「 吐け!」と、どやしつけられておりました。



当時まだ小学生だった私でございますが
殺人の疑いをかけられているとはいえ
地球の平和を守るために戦うヒーローに、その扱いは無いだろ
という気がいたしまして、ちょっとしたトラウマでございました。
しかもトラウマになったのは私だけではなかったようでございます。
翌日の月曜日、学校へ登校した私は何気なくクラスメートの男子に
「 昨日のミラーマン、見た?」と訊ねたのでございますが
それに対してその男子、「 警察って、本当にあんなことをするのかな 」と
青白い顔で逆に訊ねてきたのでございます。



私は「 警察に捕まるようなことさえしなきゃ大丈夫だよ 」と言いましたが
質問の答えになっていなかったせいか、クラスメートの顔色は冴えません。
何やら気詰まりになった私
無責任にも「 するかもしれないね 」と言ってしまいました。
クラスメートの顔色はますます悪くなりましたが
先生が教室にやって来て一時間目の授業が始まったため
この話題はそれっきりになってしまいました。



新聞やテレビ、ラジオやネットで
警察の行き過ぎた取調べがニュースになるたび
このときのクラスメートの暗澹たる顔つきと
「 罠におちたミラーマン 」というタイトルのあのときのドラマを思い出します。
あのクラスメートは、もしかすると、このドラマがきっかけで
警察に対してネガティブなイメージを抱き
今ごろはブサヨか人権屋に転落してしまっているかもしれません。
あるいは「 取調室ではあんなことができるんだ 」と勘違いをしてしまい
警察に就職して司法警察職員になり
被疑者相手に自らのサディズムを満足させているのでしょうか。



私には知る由もございませんが、しかし少なくとも
「 もし警察で取調べを受けることになったら
 あんなことをされるかもしれない♪
 こんなこともされちゃうんだ~ 」と
脳をワクテカさせながら妄想している私とは
違った人生を歩んでいるはずでございましょう.....






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