牽引機との戦い




お目汚し、失礼いたします。



最近ちょいと腰を傷めまして、整形外科へ行っておりました。
診察を受け、牽引という治療をしてもらうことになったのでございますがこの治療
実に気持ちのイイものでございます。
治療台の上に横たわり、看護師に両脇と腰にベルトをかけてもらいまして
タイマー式の機械で体を頭と足の方向に引っ張るのですが
痛みなどまったく無く、引っ張られている間は腰の辺りが何やら軽くなるようで
実に心地良かった次第。



先日も治療に行ってきたのでございますが、あまりに気持ちイイので
牽引治療機に寝そべったままうたた寝をしてしまいました。
そのとき、夢うつつの状態で私、昔見たドルフ・ラングレン主演の映画を
偶然思い出したのでございます。
確か「 パニッシャー 」というタイトルのアクション映画で
私が思い出したのはドルフ・ラングレン扮するパニッシャーが敵に捕らえられ
牽引治療機のような拷問設備で体を上下に引っ張られているシーンでございました。



日本の時代劇などを見ておりますと
石抱きや駿河問い、水責めといった拷問が出てまいりますが
人間の体を上下に引っ張って苦しめるという拷問は見かけたことがございません。
ところが以前、YouTube巡りをして舶来映画の拷問シーンを漁っていたところ
この牽引拷問、西洋の方ではポピュラーなのか、よく見かけました。



日本の時代劇の拷問は残酷なことは残酷だが
どこか相手を人間として扱っているような気がする。
それに対して西洋の拷問は完全に相手をモノとして扱い
苦しめるというよりかは壊すという感覚に近い。
だがSMのコアなマニアにとってはそういった拷問の方が
マニアとしての琴線に触れるのではないか。
その乱暴さや無造作加減がサディストやマゾヒストの興奮度を高めるのではないか。
現に自分も今、パニッシャーのあのシーンを思い出して興奮しているではないか.....などと
夢うつつの中で考えているうちに私、目を覚ましました。



けだるいうたた寝の余韻に浸りながら、私は視線を何気なく下半身の方に向けました。
治療を受けるためにジャージ姿となっていた自分の下半身を見てみると
これはまたなんと恥ずかしい、股間の辺りが異常に盛り上がっておりまする。
いかん、こいつはまずいゾと思いましたが、両手両足を固定されているため
全くなすすべがございません。



しかし幸いにもそのとき治療室には看護師は一人もおらず
おまけに治療を受けている患者は、三台ある治療機のうちの一台に私が
横たわっているだけでございまして、誰も私の姿を見ている者はおりません。
私は死に物狂いで

     :::::::: 拷問 :::::::: パニッシャー :::::::: ドルフ・ラングレン :::::::: 

といった一連のキーワードから意識を遠のけようと、他の事を考えるようにいたしました。



やがて牽引治療機のタイマーが切れ、治療が終わったことを知らせるアラームが鳴り響き
まもなく看護師が治療室と衝立一つで隔てられている別室からやってまいりましたが
そのときにはどうにか私の股間は平静を取り戻しておりました。
しかしその40代半ばと思しき市毛良枝に似た女性看護師の顔を見た瞬間に
妄想の牽引治療機がカリ首を引っ張り上げることを怖れた私は
その女性看護師が牽引治療機のベルトをはずしてくれる間
不自然なまでにアサッテの方向を向いて彼女の顔を見ないようにしていたのでございます。



それから延べ一週間ほどの治療で腰は全快いたしましたが
その間、イチモツが妄想によって牽引されないようにするために

    :::::::: ドルフ・ラングレン :::::::: パニッシャー :::::::: 拷問 :::::::: 

といったキーワードから意識を遠ざけるべく大変な苦労をいたしました。
しかし腰を傷めたらまた牽引治療をしてもらうことになりましょう。
そのときに再び妄想牽引機との戦いになるのではないか
そう考えると憂鬱でございます.....





コメント

非公開コメント