ブログの鑑




お目汚し、失礼いたします。



人気ブログというもの、アクセス数が多いことは勿論でございますが
それにプラスαとして、どんなときも、どんな状況下でも
読んでみたい、見てみたい、訪問してみたいという
何かを秘めているものではないかと存じます。



今年の1月に亡くなったSF作家、平井和正氏の著作
「 狼男だよ 」( ハヤカワ文庫版 )の中の一編で
昭和40年代に書かれた「 夜と月と狼 」という作品がございます。
その物語の中で、主人公の犬神明が謎の秘密組織に囚われの身となり
催眠ガスのようなものを吸って失神した後に目を覚ます場面がございます。



犬神明は目覚めるや否や、秘密組織のボスにむかって
加藤芳郎の漫画が見たいから新聞を持って来いと申すのでございます。
加藤芳郎氏は2006年に亡くなった漫画家で
毎日新聞夕刊において1954年から2001年まで
「 まっぴら君 」という4コマ漫画を連載されておりました。
犬神明が見たいと申していたのは、この漫画ではないかと思われます。



このとき犬神明は日常的に殺人がおこなわれているような
陰惨な感じのするコンクリート張りの地下室に監禁され
鉄のベッドに全裸で横たわり、革のベルトで縛りつけられております。
ごくごく一般的な市民感覚として
全裸のまま革のベルトで縛り付けられていたらボッキするか
もしくは恐怖に怯えてパニックになるはずでございましょう。



にもかかわらず犬神明は
加藤芳郎氏の漫画が読みたいと申しているのでございます。
確かに犬神明はその正体が不死身の狼男で
トップ屋を生業にする荒事に慣れた身の上ではございますが
作者の平井和正氏があえてこういうくだりを入れたのは
それほど加藤芳郎氏の漫画に人気が有ったことを
伝えたかったからでございましょう。



素っ裸にされて鉄のベッドに拘束されているにもかかわらず
ボッキするほどの、否、読んでみたい見てみたいというほどの
そんなブログであればこそ訪問者は引きも切らず
また、そんなブログこそブログの鑑と言えましょう。
私もさようなものが書ければと、日々願って精進している次第でございます.....






コメント

その昔、平井和正氏の「 ウルフガイ 」シリーズは
「 読み出したらやめられない麻薬のような小説 」などと評されておりました。
私のブログなどせいぜい危険ドラッグどまりでございましょう。
もっとも、危険ドラッグは麻薬よりも厄介だとも言われておりますが.....

こんにちは。

定期的に読みたくなるblogでございます此処は。

どんな状況下におかれても読まずにいられないblog・・・鑑というか、麻薬的というか、何か良くない匂いがしますねw
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