How are you?




お目汚し、失礼いたします。



これはいったいどうしたことでございましょう。
お客様の御機嫌が悪ぅございます。
ついこの間までは電話にしろ対面にしろ
どのような話をしている時でもにこやかで快活だったのが
今では仏頂面とイラついた口調でお話になられるのでございます。



しかもこれは特定のお客様に限ったことではなく
どのお客様についても同じような徴候が見られます。
私の接客態度に何か問題があるのかもしれませんが
ここ数日ですべてのお客様の態度がガラッと変わるというのが解せません。



いろいろ考えてみましたら、一つの結論に達しました。
態度が変わったのはゴールデンウィークの前後でございます。
たぶん、ゴールデンウィーク前はもうじき連休が到来するという喜びから
上機嫌だったのでございましょう。
ところがゴールデンウィークが終了していつもの日常が戻って来たため
それが不機嫌さの種になっているのでございます。



そこまで考えた時、私は以前勤めていた会社の
とある取引先のことをふと思い出しました。
この取引先は私の受け持ちだったのですが
そこの担当者、年の頃は40代半ばの気難しい男性で
おまけにニコリとした顔を見ることが全くと言っていいほどございません。
いつも抑揚のない冷たい口調で喋る無表情な人間だったのですが
給料日と賞与の支給日、それと連休の前日だけは表情に生気がみなぎり
いつもより口数が多くなる上に軽口まで叩きます。



血液の温度が低そうな爬虫類のごときオッサンでしたが
フトコロが温かくなったり、明日から連休だったりした日に
上機嫌になるからには、やはり人間なのでございましょう。
しかしそんな日にしか上機嫌にならない人間を相手に
営業活動をおこなうのは困難を極めます。
いっそ、ケツの穴に薔薇の花を咲かせることも覚悟の上で
いわゆる「 枕営業 」でもしようかと思いましたが
私にそこまでの根性はございませんでした。



私がその会社を辞めてから
この担当者を誰が受け持つことになったのかは存じませんが
さぞかし苦労したことでございましょう。
会社としては重要な取引先だったので
ぞんざいな扱いは出来なかったはずでございます。
たぶん、通常の営業手当以外に「 ケツ手当 」を支給してでも
受け持ちの人間に取引を続けさせていたのではないでしょうか.....






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