山と谷のブルース




お目汚し、失礼いたします。



とあるラジオ番組のパーソナリティが申しておりました。
人生というものは山あり谷ありなのだから
トータルで見れば㌧㌧だというのでございます。
これは、落ち込んでいる人を慰めるには良い言葉でございますが
そうでない人間にとっては、トータルで見て㌧㌧という人生
あまり面白みがあるとは言えません。
やはり谷よりも山が多く、しかもその標高が高いに越したことは無いでしょう。



そのためには自ら進んで山を上っていくしかございません。
しかし「 山あり谷あり 」ですから、上れば落ちることもあるわけでございまして
そのリスクを考えると、積極的に上っていくというのは躊躇せざるを得ません。



私の場合、これまでの人生を振り返ってみますと
やはりそういうリスクを警戒し、積極的に上るということは控えておりました。
で、代わりに何をしたかと申しますと
谷の状態のときにスコップや掘削機を使って穴を掘り
谷を余計に深くいたしました。
「 人生、山あり谷あり 」だから、谷が深ければ深いほど
次に山になったときはそれだけ標高も高くなるという理屈でございます。



しかしそんなことをしても谷が深くなるだけだと最近ようやく気づきまして
もはやそのような馬鹿げたことはいたしておりません。
そして今では、私は谷を掘り下げていたのではなく
実は山を切り崩していたのではないかという
イヤ~な思いに責め苛まれる毎日でございます.....






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