医は忍術




お目汚し、失礼いたします。



先月下旬にネットのニュースで報道されていたのですが
毎年秋から冬にかけて流行するノロウイルスによる感染症。
このノロウイルスの新型が、今年の初めからわが国において感染を広げているとの事。
新型ゆえ免疫を持つ人がおらず、大流行するおそれがあるそうでございます。
今年は韓国においてMERSという伝染病が大流行しておりましたが
新型ノロウイルスについても要注意でございましょう。



ところで、MERSによる感染拡大が韓国において大きな騒動になっていたころ
そのニュース映像をテレビで見ておりましたら
世界保健機関WHOのシンボルマークが映っておりました。
マークには蛇の巻き付いた杖があしらわれておりましたが
この杖、ギリシア神話に登場する名医アスクレーピオスの持ち物でございます。



神話によりますと、アスクレーピオスはノイローゼの患者を治療するとき
蛇を使ったそうでございます。私が子供の頃に読んだ本に記されていたのですが
あらかじめ目隠しをしたノイローゼ患者にアスクレーピオスが声をかけ
何も知らない患者がその声に応じて目隠しをはずすと
目の前に蛇を突き付けられていて、それを見た患者はビックリして失神いたします。
そして失神から目を覚ますと患者のノイローゼが治っているという
一種のショック療法に、蛇が使われていたそうでございます。



医は仁術と申しますが、場合によっては
こういう不意打ちや虚仮威し、あるいはハッタリによって患者を治療する
「 忍術 」のようなものが必要となる場合がございましょう。
しかし昔はそういう忍術を逆手にとり、悪事に利用する医師もいたわけでございまして
その結果、今現在はインフォームド・コンセントというのが
医療の現場において重要視されております。



もっとも、今でもそんな忍術を使って
患者に接している医師はいるかもしれません。
まぁ、アスクレーピオスのような荒っぽいことをする医師などいないでしょうが
目隠しを取った患者に自分の股間の蛇を突き付けてビックリさせ
不感症や男性恐怖症を治療する医師はいるかもしれません。



こういうのを藪医者というのでしょうが
きちんとした治療効果が現れるなら、それもアリでございましょう。
しかしその蛇を患者にしゃぶらせる、患者の赤貝に食べさせる
という行為にまで及んだならば、それは薮蛇でございます.....



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