おらんだ妻との邂逅 【 1/2 】




お目汚し、失礼いたします。



印象的な顔というものは、何年経っても忘れられないものでございます。
彼女の顔を最後に見てから30年以上の月日が経過しているというのに
私は即座に彼女のことを思い出しました。



契約している保険会社へ用事で出かけたときのこと。
担当者が来るまで、その会社の玄関脇にあるロビーのようなところで待っておりましたら
ソファに腰掛けている私のところへ
スーツを着た女性社員らしきかたがお茶を持ってまいりましたが
その顔をひとめ見た私はハッといたしました。
私が社会人として初めて勤めた会社に同期で入社した女子社員と
顔がよく似ていたからでございます。



ショートカットで髪を茶色く染め、頬骨が高くて三白眼。
多少、顔に年齢を感じさせる皺らしきものがある以外、当時と全く変わっておりません。
何かスポーツでもやっていたのかスタイルが良く
その点についても、昔と今と全く変わっておりません。



苗字のイニシャルは「 T 」でございました。
高卒入社だったので年齢は私より4つ下だったかと存じますが
今は結婚して苗字は変わっているかもしれません。



私の前にあるテーブルにお茶を置くと、Tさんは無言のまま会釈して立ち去っていきました。
同期入社と申しましても、彼女と私は別々の部署で働いていましたので
頻繁に顔を合わせていたわけではなく、おそらく私のことなど記憶には残っていないでしょう。
残っていたとしても、30年以上の歳月の経過によって
私の頭髪は薄くなり、加齢臭は濃くなり、顔の皺は深くなっておりますので
たぶん彼女の方は気づかなかったはずでございます。



しかし私は彼女のことを覚えております。
なぜそれほど彼女のことをよく覚えていたかと申しますと
彼女がダッチワイフにそっくりというユニークな顔の持ち主だったからでございます。



申し訳ございません。少々込み入った話になりますので、この続きは次回の記事にて.....


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