空中市民




お目汚し、失礼いたします。



子供が高層マンションから転落する事故が多い原因の一つとして
「 高所平気症 」なるものがあるそうでございます。
これは高いところを感覚的に怖いと思わないようになっている状態を言うそうでございまして
高層住宅が増えるにしたがって、そういった「 高所平気症 」となる子供が増えており
それがマンションでの子供の転落事故の頻発を招いているのではないかというのでございます。



人間の住環境の変化がもたらした不幸な現象と言えましょう。
これまで幼い子供が日常生活において遭遇する生命の危険としてまず最初に考えられるのは
交通事故という平行な位置関係にあるものでございました。
これからは垂直方向での危険も視野に入れて保護者や大人は子供の安全を図らなければなりません。
ベランダや外階段など、子供が生命の危険に遭遇する場には、よりいっそうの注意が必要となりましょう。



それにしても自宅のマンションや勤務先のビルにおいて
2階以上の高い場所で人間が日常生活を営んでいるというのは
考えてみれば奇妙なことでございます。
もし建物が無ければ、人間は自分の背丈よりも高い位置に浮いた状態で
食事をし、仕事に勤しみ、雑談をし、睡眠をとり、用を足し、ハメハメをしているわけでありまして
その光景は実にシュールなものでございます。



空中に浮いているからには、高さによって程度の差こそあれ
気圧か重力の関係で精神や肉体に何らかの影響が出てもおかしくはないでしょう。
高所平気症はそういった影響のうちのほんの一つに過ぎないのかもしれません。
私も、店は平屋ですがマンションの自宅は2Fよりも高い場所にあり、そこで寝泊りをしておりまして
自家発電に励むときも空中に浮いた状態でおこなっているのでございます。
そんなことをわざわざ書き綴るのも、気圧か重力の関係で精神に何らかの影響が出て
「 無恥平気症 」になっているせいかもしれません。



ビジネス街ばかりか住宅街にも高層ビルが建ち並ぶ昨今、空中生活者は増えていくばかりでございます。
「 地に足をつけた生活を 」などと申しますが、今現在、わが国においてほとんどの人間が
空中に浮いた状態で日常生活を営んでいるような気がいたします.....


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