機械的表現




お目汚し、失礼いたします。



何やら胸の辺りが温かく火照っております。
おかしな病気にでもなったのかと思って触ってみましたら
胸のポケットに入れておいたスマホが鈍く熱を帯びておりました。
取り出して画面のロックを解除してみるとアプリの更新が溜まっておりまして
10個近くのアプリのアップデート通知がございました。



更新が溜まっているせいでスマホが発熱するのかどうか技術的なことはわかりませんが
これまでスマホが熱くなったときは、いつもアプリの更新が溜まっておりました。
そして更新を消化すると、きまってスマホの熱が下がるのでございます。
やはり更新の未消化とスマホの発熱には何らかの因果関係があるのではないでしょうか。



もちろんハード面に故障がおきた場合にも、スマホの熱が上がることがございましょう。
ケガをして傷口が化膿し、熱が出たようなものでございます。
そう思うとスマホが何やら人間臭く見えてまいりますが
逆に人間が体調不良や病気になったりケガをしたりという場合に熱を出すのは
アプリの更新が消化不良になったり、ハードウエアが故障したりというありさまに似ておりまして
人間がスマホ臭く思えてまいります。



この先、科学技術の進歩によって機械、特にIT機器が
人間にとっていっそう身近で不可欠なものになっていくでしょう。
そうなれば機械相手に「 人間臭い 」という言葉を使うことは、もはや死語となっていくかもしれません。
逆に人間の方が「 スマホ臭い 」「 タブレット臭い 」「 ノート臭い 」「 デスクトップ臭い 」
「 液晶臭い 」「 キーボード臭い 」「 マウス臭い 」と言われることが
日常会話で使われる表現として当たり前になってしまいましょう。



そのときには他のどんなものよりも、例えばイカやチーズといったものよりも
機械の方が人間との関係性が濃くなっているでしょうから
「 イカ臭い 」「 チーズ臭い 」という、人間にとって極めて馴染み深い言葉でさえも
何か機械的な別の表現に取って代わられているかもしれません。
科学技術の進歩は人間の感性を確実に変えてしまうものなのだと
スマホの画面を見つめながら改めて痛感した次第でございます.....


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