滑走路灯




お目汚し、失礼いたします。



ミステリー作家の夏樹静子さんがおとといの3月19日、亡くなられました。
77歳だったそうでございます。
夏樹さんの作品はテレビでドラマ化されることも多く
作品は読んだことがなくとも、お名前を御存知のかたは多いかと思われます。



夏樹さんの作品は私、失礼ながら一作しか読んだことがございません。
それも短編でございまして、「 滑走路灯 」という題名の作品でございます。
タイトルからおわかりのとおり、飛行機がからんでくるミステリーなのですが
その内容の大部分は、緻密でありながらもダイナミックな行動へと向かっていく
主人公の女性の微妙な心理の変化の描写に費やされております。



この作品を読んだ時、ああ、やっぱりプロは違うんだと思いました。
何気なく読んでいるうちに思いもかけない展開へと引っ張られていく
ミステリーの醍醐味を読者に感じさせてくれる作品でございました。
最後のオチは時代の変化もあって今では違和感があるかもしれませんが
私が20代前半の頃にこの作品を読んだ時は
ヒロインの女性の頭の回転の良さと思い切りの良さに舌を巻いたものでございます。



まぁ当時は私、西村寿光のハードロマンにハマっていたせいもあって
夏樹さんの作品に傾倒するとまではいかなかったのですが
一流のミステリー作家だなという印象は受けました。
その夏樹さんがお彼岸の間に亡くなられたとのこと。
何やらあの世とこの世とが地続きになるときを見計らって旅立たれたような
「 滑走路灯 」のヒロインを連想させる頭脳明晰さと行動力が感じられ
ミステリー作家にふさわしい不思議な御逝去でございます.....


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