ハードボイルド、人生80年






お目汚し、失礼いたします。



女優の高畑淳子さんの長男で、俳優として活動していた男が
宿泊先のビジネスホテルの女性従業員を強姦してゲガを負わせるという事件を引き起こし、逮捕されました。
シリアスな役からコミカルな役までこなす高畑さんですが
今日のような売れっ子になるまでには相当な御苦労があったようでございまして
最近ようやく大物女優として確固たる地位を築き上げ
その長男も俳優としてこれから花開こうとしていた矢先に起きた此度の事件
非常に残念でなりません。



実を申しますと私、高畑淳子さんには個人的な思い入れがございまして
かつて私が高校生だった頃、高畑さんが「 Gメン75 」というテレビの刑事ドラマの中で演じていた女性に
恋をしてしまったのでございます。当時高畑さんは20代前半でございまして
岡本冨士太氏演じる津坂刑事が追っている強盗犯の娘、平松貴子という役どころでした。



津坂刑事は警官だった父親を二人組の強盗に殺されており
いわば父親のあだ討ちのような形で二人組の行方を追っていたのですが、その過程で貴子と出会います。
自分の父親が津坂刑事の父親の殺人に関わった強盗犯の片割れだったと知った貴子は
津坂刑事の父親の墓参に訪れ、津坂刑事の前にひざまづいて許しを乞うのでございますが
やがて津坂刑事と貴子は二人で協力して強盗犯の行方を捜すことになり
なにやら恋人同士のようなちょっとイイ雰囲気になってまいります。
しかし結局、津坂刑事は追っていた強盗犯の一人と撃ち合いになって殉職
貴子も津坂刑事を守ろうとして命を落とします。



この貴子が津坂刑事を守ろうとして、強盗犯の銃を自分に向けて撃たせるシーンは壮絶でございました。
当時、武論尊・原作、平松伸二・作画で少年ジャンプに連載されていた「 ドーベルマン刑事 」に
この場面にインスパイアされたと思われるシーンが出て来たような記憶がございますが
とにかく何と純粋で健気で献身的な女性だろうかと私、貴子という女性の悲愴な姿に一目ぼれしてしまいました。



その平松貴子を演じたのが、若き日の高畑淳子さんだったのでございます。
問題の多かった長男を苦労してようやく一人前の大人になれそうなところまで育て上げ
自身も大物女優としての道を歩き出していたというのに、一夜にして何もかも水の泡と化してしまい
謝罪会見を開いて長男の事件の被害者や長男の仕事の関係者に許しを乞う姿を見ていると
何となく高畑さんが演じた平松貴子という女性の姿を思い出し、私には辛くて仕方ありません。



しかし現実というものは元々、こういうものなのでございましょう。
人生80年と申しますが、その中で順風満帆と呼ばれる時期がどれほどございましょうか。
人生とは本来、ハードボイルドなのでございます.....






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