涙声






お目汚し、失礼いたします。



50歳を超えてすっかり涙腺がユルくなってしまった私ですが
このところ面倒な仕事を幾つか抱え込んでしまい
いわゆる「 泣ける歌 」なるものを聴いても涙一粒こぼれません。
張り詰めた気分が抜けきれず、何を聴いても虚しいばかりでございます。
ところが先日、ケーブルテレビで流れていた
森山直太朗の「 どこもかしこも駐車場 」という曲のPVを拝見・拝聴したところ
何やらウルッといたしました。



この曲、2年か3年前のものなのですが、非常にユニークな感じがする歌でございまして
サビの部分で「 どこもかしこも駐車場 」というフレーズが延々と繰り返されるのでございます。
全体的に見てどことなくメンヘラ調の妄想や冷めた視線、そして脱力感漂う歌詞でございまして
それがフォークソング風のメロディに乗って耳に心地よく流れ込んでくるのでございます。



しかし私がウルッときたのは、歌詞やメロディ以外にもございまして
それは何かと申しますとハーモニカの音でございます。
森山直太朗が間奏中に吹くハーモニカの音色が
70年代フォークソングを聴いて育った私のようなオッサンのココロの琴線に触れ
ノスタルジーを催すのでございます。



ハーモニカの潤んだ涙声のような音を聞くと
小学生時代に音楽の授業で教材として使ったときのことを思い出すという
オッサンのかたもいらっしゃいましょう。
そして誰もいない放課後の教室で、好きな女の子の机の物入れから
その子が使っているハーモニカをこっそり取り出し
ニオイを嗅いでみたり吹いてみたりしゃぶってみたり自宅に持って帰ったりした時のことを回想して
一人静かに勃起されるかたもいらっしゃいましょう。
ハーモニカとは、かくもノスタルジックなアイテムなのでございます。



ともあれ、この「 どこもかしこも駐車場 」、イイ曲でございます。
シュールでシニカルな歌詞を、フォークミュージックの曲調で歌い上げるスタイルは
21世紀型のフォークソングと言ってもいいでしょう。
森山直太朗氏はその旗手といえるかもしれません。




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