舌の下






お目汚し、失礼いたします。



少年時代に耳にしたお薬のCMソングで今も印象に残っているものが2つございます。
一つはトリブラという酔い止めの薬。
「 トリブラ、トリブラ、トリブララ~♪ 」という旧国鉄の新幹線の車内で流れていた曲に
商品名を乗せた替え歌でございます。
もう一つは痔の内服薬「 ヘモリンド 」のCMソング。
「 ヘモ、ヘモ、ヘモ、ヘモ、ヘモリンド! 」というだけの単純明快な歌詞とメロディでございました。



二つとも舌下錠というちょっと変わった服用法の薬でございました。
舌下錠というのは舌の下に入れてゆっくりと唾液で溶かしながら
口の粘膜から成分を吸収する薬でございましす。
薬というのは「 飲む・塗る・注射する 」という服用法しか知らなかった少年時代の私には
その服用法は非常にユニークに思えまして、この二つのCMソングが印象に残っているのは
曲のユニークさに加えて二つとも舌下錠という珍しいタイプの薬だったことが起因しているようでございます。
この二つ、現在も各メーカーの定番商品として売り出されておりまする。



で、この記事を書くに当たって「 ぜっかじょう 」という言葉を入力するとき
変換候補の中に「 舌禍 」という言葉が出てまいりました。
これは何らかの発言が元でトラブルを引き起こすことなのですが
まぁ今風に申せば「 炎上 」といったところでございましょう。
卑近な例で申せば、たとえば元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が
人工透析患者について自らのブログ上において発した「 殺せ 」発言
あるいは日弁連のシンポジウムで披露された作家の瀬戸内寂聴氏の
「 殺したがるバカども 」発言でございます。



前者は人工透析患者に対する冒涜と受け取られ、後者は犯罪被害者に対する誹謗中傷とされ
結局おふたかたとも謝罪しております。
私は、おふたかたの考え方には承服しがたい部分が多々ございますが
それぞれ意図したところや真意とはかけ離れた形でその発言が広まってしまったようで
お気の毒な気がしないでもありません。
しかし、はっきり申しましておふたかたのあの発言は浅はかで思いやりがないとしか言いようがありません。
言葉というものは生きた人間が生きた人間に向かって発するものでございます。
言葉の刃だとか言葉の暴力とかいった言葉があることを
大手テレビ局の元アナウンサーや人間を諭す立場にある僧侶が
知らなかったでは済まされません。



それがどれほど刮目に値する主張であっても
それを伝える言葉の選択を誤れば毒にも刃物にもなりましょう。
良薬は得てして劇薬でございます。
そういった劇薬は舌の下に入れてゆっくりと溶かし、静かに身体に浸透させていくことによって
効き目を発揮するものでございます.....






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コメント

No title

2017年8月11日午前8時55分、本文冒頭の画像を削除いたしました。

No title

またしても画像を載せるのが遅れてしまい、申し訳ございません。
さきほど( 2016年10月26日午後0時30分ごろ )、画像を載せました。

言い訳になってしまいますが、薬関係の画像を載せる予定だったものの
某女優の大麻取締法違反による逮捕の報を耳にいたしまして
急遽、画像の差し替えを検討しているうちにテキストのみ投稿してしまった次第。
何はともあれ、失礼いたしました.....
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