相対性社訓




お目汚し、失礼いたします。



私が若い頃、仕事の関係で或る会社の事務所を訪問した時のことでございます。
社訓を墨書した紙が額に入れて壁に飾ってありました。

知恵ある者は知恵を出せ
知恵無き者は汗を流せ
それさえできない者は去れ


という、よくあるパターンの文言でございます。



当時は、その社訓が有する語呂の良さに感心すると同時に
仕事に対する厳しい心構えや会社組織の非情さを思い知らされ
なにやら身の引き締まるような思いをしたものでございます。
で、この社訓、さきほどググってみましたら
相対性理論を生み出した物理学者、アルベルト・アインシュタインの

知恵のあるものは知恵をだせ 知恵のないものは汗をだせ

という名言が元になっているようでございます。



天才科学者の名言を拝借して
ビジネスマンを戒め、鼓舞する標語を作ってしまうところは
いかにも仕事熱心な我が国の国民性を如実に物語っているといえましょう。
私のようなヘタレには、こういった社訓、耳に痛いことこの上もございません。
汗も出せない私にできるのは、せいぜいアレを見せることぐらいでございます。



表現や言い回しに多少の違いはございますが
似たような文言を多くの企業が社訓として掲げているようでございます。
まともな企業なら、まぁそれもよろしゅうございましょうが
いわゆるブラック企業と呼ばれる会社では、「 去れ 」ではなく
臓器を売れ 」などと記して額に飾ってあるやもしれません.....






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