最後の春休み






お目汚し、失礼いたします。



今日は晴れ間の多い穏やかな空模様が続き、気持ちの良い一日でございました。
ときおり丸くて弾力のあるあたたかい風が吹き、ああ、春はもうすぐなんだなという
何やら肩が軽くなるような気分でございました。



朝、いつもは込み合っている通勤途中の通り道も
春休みのせいか通学する中高生の姿が無いぶん、静かでスムーズでございます。
本日は3月30日でございまして、学校に通っているかたにとっては
時期的には春休み真っ只中、もしくは終盤というところでございましょう。



学校へ通っていたときは私、春休みというものに対して
夏休みや冬休みと違って何やら悲しく切ないという印象がございました。
それは年度末だということで一年の終わりを意識せずにはいられないからでございます。
特に、就職が決まって大学の卒業式も無事に終え
4月からは社会人として歩み出さなければならないという3月下旬
大学生活最後の春休みのときは、その思い、ひとしおでございました。



そんな私も社会人になってからは春休みなるものとは無縁となり
その跡を日常生活の忙しさが埋めてしまいましたが
しかし今でもこの時期、ふと仕事やプライベートにヒマが生じると
春休み独特のあの切なさを感じることがございます。
学校の年度末が3月ではない外国の場合、あるいは春という季節自体が無い国においては
こういった感覚は無縁のものかもしれませんが、しかし少なくとも日本に生まれ育ち
社会人になるまで3月を年度末とする学校に通っていた私にとっては
春休みはどこか切なく、虚しく、儚いものでございます。



2017年の3月、これでもう最後の春休みだという若い諸君もいらっしゃることかと存じます。
その中には、勤め先が地元から遠く離れたところにあるために
賃貸住宅や社宅へ引越しをしている真っ最中だというかたもいらっしゃるでしょうし
社会人になる前に思い出を作ろうと旅行に出かけているかたもいらっしゃいましょう。
あるいは何か心に残る本を一冊読んでおこうと、読書に専念するかたもいらっしゃいましょう。
そして最後の春休み、何をどうすればいいかわからない
この貴重な日々をどう過ごせばいいかわからないというかたもいらっしゃるかもしれません。



ジタバタしてもしょうがありません。
最後の春休みに何をしたいか、何をすればいいか、何をすべきか、わからない。
そういったかたがたは、かつての私がそうだったように
ひとり静かに自家発電に専念してみてはいかがでしょうか。
やがて到来する桜の花の季節に先んじて
股間から立ち昇る栗の花の匂いで、柔らかい春の空気を満たすのでございます。
切なさ、虚しさ、儚さから逃げようとせず、一人で何度もイクことによって
さらなる切なさ、虚しさ、儚さの中に身を置いてみる。
そのことによって逆に何か力強いものが見つかるかもしれません。



私は見つかりませんでしたが.....




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