日焼け遊戯






お目汚し、失礼いたします。



昼夜問わずにしのぎやすくなり、季節はもう秋でございます。
狂ったように熱かった夏がもたらした日焼けの跡もその境界が不鮮明になり
ヒリヒリとした痛みを感じたあとに皮の剥けた背中も
のっぺりとしたバナナのようにきれいになってしまう季節でございます。



日焼けというのは、女性にとってはあまりありがたくないもののようでございまして
また皮膚癌を引き起こすリスクをはらんでいるということからも
回避すべきものには違いありません。
しかし若い世代、特に思春期前後の少年少女にとっては
日焼けした肌や顔はオサレでセクシーだと感じるものでございましょう。



かく言う私も高校生の頃、青白い自分の顔がイヤで
なんとか日焼けしたいと思っておりました。
されどろくにスポーツもせず、下校後は特撮ドラマの再放送をテレビで見て
それ以外の時間はオナニーに耽るというような
アウトドアとは縁遠い少年時代を過ごしておりましたゆえ
肌が黒くなろうわけがございません。
それでもなんとか肌の色を黒くしてみたくて、たまに外に出歩くことがあれば
わざと太陽の方へ顔を向けるようにしておりました。



とある夏の日、旺文社の高一時代か、はたまた若者向けの漫画雑誌か
記憶が定かではございませんが、その中に私の目を惹く記事がございました。
どんなことが書かれていたかと申しますと

星の形やハートマークのシールを手か足に貼り付ける。

そのままの状態で日焼けをする。

あとからそのシールを剥がす。

手足に星やハートの跡が残る。

カコイイ

というわけでございまして、禿げしく興味をそそられた私
星型のシールを手に入れ、手の甲に貼り付けて外に出かけました。



その時あいにく天気は曇り空。
湿気が強く、ジメジメと蒸し暑いばかりで陽射しはいっこうに強まりません。
私の地元の夏といえば、当時は最近のような炎暑とは程遠く
最高気温がせいぜい31度というところ。
しかも滲み出る汗のせいでシールが剥がれてしまい、役に立ちません。
それ以後、2~3日は同じような天気が続いたため
もともと飽きっぽかった私はすぐにあきらめて、また元通りの特撮ドラマとオナニー漬けという
土中に潜り込んでいるセミの幼虫のごとき生活に戻ったのでございます。



なぜあんなことをしようと思ったのか、今では㌧と見当もつきません。
しかし、この記事を書いているうちにふと気付いたのですが
ファッション感覚でタトゥーを入れる若者の心理
あれと似たようなものがあったのではないかと存じます。
もっともタトゥーはいったん入れると容易には消えませんし
入れるときには苦痛を伴います。今仮に高校生に戻ったとしても
恐らく私にはタトゥーを入れるような覚悟は無いでしょう。



まぁ仮に今私が高校生に戻ったとしたらタトゥーを入れるよりも
真夏それも高温注意報が発令された日に手足にシールをベタベタと貼り付け
炎天下の屋外へ嬉々として躍り出ているというのが関の山でしょうか。
あるいは、今は日焼けサロンという便利なものがございますゆえ
股間や尻の穴にまでシールを貼り、シュールな日焼け跡を作っているのではないかと存じます.....





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