インフラの代償






お目汚し、失礼いたします。



今月23日の朝早く、大阪府は吹田市とその周辺において
大規模な停電事故が発生いたしました。
一時は一般道の信号機が作動しなくなるほどの大混乱だったようでございます。
結局その日のうちに停電状態は解消されましたが
冷蔵庫が必需品の食品関連のお店や
患者の健康管理のシステムに電気が欠かせない病院などは
さぞかし大変だったことでしょう。



ことほどさように電気というものは日常生活において必須のものとなっております。
都市生活を送る上でまず筆頭に挙げられるインフラは、電気と言っても過言ではありますまい。
もちろん、水や都市ガス、交通施設なども大切でしょうが
それらを動かしているのは電気なのでございます。
そして電気と同じぐらい重要なインフラに通信インフラ、特に「 電話 」というものがございます。
此度の停電でどの程度電話に影響が出たのかは存じませんが
昨今、携帯電話やスマホが普及しているためか
停電で固定電話が使えないといったトラブル、さほど多くはなかったようでございます。



しかし今日のようにケータイ・スマホが一般化する前は
固定電話というものは最重要なインフラの一つでございました。
電話が使えなくなるという事が日常生活や商売、仕事に
大きな支障を引き起こすのでございます。



私が若いころ、会社勤めをしていたときのことですが
某ショッピングセンターでの現場仕事でちょっとした作業をしていたところ
ウッカリして電話線を切ってしまったことがございます。
切った時はただの電線だと思っていたのですが
よく調べたみたところ電話線だということがわかり、私は青くなりました。



そのときはまだそのショッピングセンターの開店前だったのですが
もうあと1時間ほどで開店、営業開始となってしまいます。
仕事先の責任者にこっぴどく叱られ
電話線の配線や破損の状況によっては何軒ものお店の営業に支障が生じて
大規模な損害賠償につながる可能性があるなどと聞かされ
私は地の底に吸い込まれるような絶望感に押し潰されてしまいました。



大至急、NTTに復旧作業をしてもらうことになったのですが
NTTの作業員のかたが来るまでのあいだ、私、生きた心地がいたしませんでした。
果たして営業時間までに電話線の修理が間に合うのか。
あるいは、営業時間前であるにもかかわらず
早くから出勤してきた従業員が電話を使っている店舗もあるかもしれない。
その店舗の関係者が電話が通じないとドヤしつけてくるのではないかとか
良くない事態が次から次へと頭に浮かんでまいります。



やがて、電話回線というインフラを破壊してしまった張本人は自分なのだ
という認識にいたたまれなくなった私は、その場からコッソリ逃げ出すと
ショッピングセンターのトイレの個室に引きこもりました。
そしてパニックになりそうな気分を落ち着けるため自家発電を開始したのでございます。



しかし私の自家発電用のインフラにトラブルが発生したのか
それとも不安や恐怖が相当激しかったのか、こすれどこすれどイチモツは無反応。
インフラを破壊したためにチンフニャになってしまうなどシャレにもなりませぬ。
あぁ、まだ四十路にも手が届かないというのにインポテンツになってしまうのかと
天を見上げてハラハラと涙をこぼしておりましたら
トイレの外から私を捜す上司の呼び声が。



恐る恐る外に出て行った私に上司が言うことにゃ
NTTの作業員のかたが来られてとっくに電話線は復旧したとのこと。
しかもこの電話線、まだテナントが入っていない空き店舗のうちの一軒に配線されていたもので
他店舗には一切影響が無いものだったそうでございます。



ともあれ大きな騒動にならず、胸をなでおろしたのですが
これ以降、現場で作業をする際は電話線には最優先で注意を払うようになりました。
聞けば23日の停電事故、送電用の地下ケーブルに開いた
わずか2cmほどの穴が原因ではないかと言われております。
小さな破損や些細な事故が大規模なトラブルに発展する現代社会
これも便利さの引き換えとあきらめざるを得ないのかもしれません.....





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