カネ溢れ






お目汚し、失礼いたします。



最近、寒さが緩んで空気が暖かくなり、春の到来を予感させるような日になることがございます。
そういった日が訪れると、なおさら一刻も早い春の到来を待ち望むようになるものですが
春になればいろいろと楽しいことがある反面、その一方で不愉快なこともございます。
寒い冬が終わって暖かくなると、確かに身も心も軽くなり、仕事も遊びもはかどりますが
反面、変質者が元気になって屋外を跳梁跋扈するようになるのでございます。
燦々と降り注ぐ太陽の下、外の空気にチンコや肛門、タマタマにオケケをさらけ出して
アウトドアライフを楽しもうとする露出系変質者たちが街に躍り出るのでございます。



空気が暖かくなるのと同様に
景気が良くなって世間一般の懐具合が暖かくなると、カネの動きが活発になり
それにともなってイイ話も悪い話も湧いてまいります。
少し前、仮想通貨が不正アクセスによって流出したという事件がございましたが
景気の悪いときならばお金の管理についての感覚が鋭くなり
絶対に不用意なことはするまいという意識が働くものですが
カネがジャブジャブとそこらへんに溢れているような空気が醸成されると
そういった気構えが甘くなります。
手を伸ばせばすぐにカネに届きそうな、何があってもすぐにカネを取り返せそうな
そんな空気に無意識のうちに身も心も漬かってしまうのでございます。



聞いた話ではあの事件、顧客から預かっていた仮想通貨を
インターネットを使ってアクセスすることが可能な「 ホットウォレット 」という状態にしてあったとのこと。
それが結果的に不正アクセスをするハッカーを利することになったわけでございまして
通常、こういった場合はインターネットから隔離された「 コールドウォレット 」という状態で
管理しなければならないそうでございます。ホットウォレットで管理していた理由について
流出元だった仮想通貨取引所の責任者は技術的な問題を言い訳にしておりましたが
 他人様 の お金 を 預かっている という意識をもっていたならば
絶対にありえない話でございましょう。
世の中がカネ溢れになっているという空気に目が眩んでいたに違いありません。



そういった「 カネ溢れ 」という空気の弊害がもたらしたと思われるトラブルが
最近また一つ明るみになっておりまする。
シェアハウスの運営に投資した人々が、シェアハウスの家賃収入が入らなくなったため
損害をこうむり、破産の危機に見舞われているというのでございます。
この一件、私なりにググってみたところ
普通に考えると危なっかしくて手を出せないような儲け話だったのですが
損害をこうむった人々は今時のカネ溢れの空気に惑わされたのでございましょう。
高額な家賃収入の保証を鵜呑みにして手を出してしまったようでございます。
また、この投資話に関わっていた銀行の融資手続きに不透明なものがあったとも言われており
何やらキナ臭いものも感じられます。



空気というのは恐ろしいものでございまして、それは明らかに自分とは別個のものでありながら
自分を取り巻き、自分にとって無くてはならないものでございます。
それが空気の空気たる所以なのでございまして
「 空気のような存在 」というのは目立たないという意味のほかに
「 厳然としてそこにある 」という意味なのでございます。
それゆえ、その空気から影響を受けないでいることには困難が伴います。



カネが溢れているという空気は物事に前向きになるというメリットと同時に
怪しい話につい乗っかってしまうというデメリットをもたらしますので
それによって地獄を見る人間はこの先まだまだいるかもしれません。
とはいえ、そういったカネが溢れているという空気が根こそぎ存在しなくなって酸欠になったとき
今度は別の地獄が門を開くことになるでしょう。実に悩ましい限りでございます.....





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