猪と愚者







お目汚し、失礼いたします。



今年は亥年ということで干支はイノシシでございます。
最近はイノシシが里の方に降りて来て作物を食い荒らしたり人に危害を加えたり
ということが全国各地で頻々と起きておりまして
イノシシの害獣としての側面が強調されることが多々ございますが
私が若い頃は今日ほどイノシシが害獣として取りざたされることはございませんでした。
兵庫県の六甲山へ遊びに行ったときなど、山頂付近にある観光施設の近辺や駐車場で
野生のイノシシがウロウロしているのを見たことがございますが
それほど数も多くなく、せいぜい2、3匹といったところ。
また気性も穏やかで人間や観光客に襲い掛かるといった話は聞いたことがございませんでした。
自然環境の変化や地球温暖化の影響がイノシシの生態を一変させてしまったのでしょうか。
悲しいことでございます。



ところで六甲山と申しますと、個人的な苦い思い出がございます。
黒歴史と言っても過言ではないでしょう。
20代半ばのころでございますが
以前勤めていた会社を辞めて別のところへ勤め出してから間もない頃
前の会社の元同僚から六甲山へ遊びに行かないかと誘われ
男女含めて6人でドライブに出かけたことがございました。
いずれも同じ会社の元同僚でございまして
アスレチックフィールドで遊んだりレストランで食事をしたりと楽しい時間を過ごしましたが
何やら同窓会のような雰囲気を感じて柄にもなくはしゃいでしまった私
あろうことか下ネタ話をこれでもか、これでもか、これでもかぁと元同僚たちの前で繰り返し
完全に浮いてしまったのでございます。



実は元同僚の女性の中にちょっとポッチャリした体型の女の子がいて
その肉付きが良くてふっくらとした寸胴の身体に何やら胸がときめいた私
彼女の気を引こうとしたのでございます。
しかし勘違いも甚だしい馬鹿げた振る舞いに及んでしまい
それっきりその手の集まりからはお声がかからなくなってしまいました。
今思い出しても吐き気がするほど恥ずかしい思い出なのですが
根っからの鈍感で無神経な私、当時は何とも思わず
この時のことはすっかり忘れてしまってそれから数年が経過いたしました。



そんなある年の冬の日のことでした。
たまたま六甲山の山頂付近へドライブに出かけまして
観光客が利用する駐車場で動き回っているイノシシを見かけたとき
私が気を引こうとした彼女のことを不意に思い出し
同時にあのときの自分の愚行をまざまざと思い出しました。
いくらか年齢を重ねて私も大人びたのかもしれません。
このときになってようやく自分がしでかした振る舞いの痛々しさに気づいたのでございます。
何という愚かな私でございましょう。
エチケットをわきまえず、他の元同僚たちのことを、周囲のことを考えず
そして何よりもあんな言動が彼女にどんな印象を与えるか考えずに
愚かな行動に及んでしまったこの私。悔やんでも悔やみきれません。



彼女は今どこでどうしているでしょう。
きっと素敵な男性とめぐりあい、可愛い瓜坊をたくさん産んで立派に育て上げ
幸せな毎日を過ごしているのではないかと存じます.....






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