それぞれの事情






お目汚し、失礼いたします。



毎年この時期になると紅白歌合戦にこの歌手が出場しない、あの歌手は嫌がってるという話題が
芸能関係のニュースとして報道されておりますが
こういった紅白出場を辞退する歌手やミュージシャンは昔からいたわけでございまして
取り立てて騒ぐようなことでもなく
またそういった事を「 斜に構えている 」だとか「 生意気だ 」というふうに捉える向きもあるようですが
それ以外の込み入った事情を御本人が抱えている場合もございます。



たとえば先輩後輩、目上や年下、老若男女さまざまな歌手たちが大勢いるところでは緊張して実力が発揮できず
うまく歌えないという人見知りタイプの歌手もいるでしょう。紅白の雰囲気に溶け込むことができず
国営放送局のスタッフの臭い演出で、失踪してしまいたくなるような恥ずかしいセリフを言わされたり
凍え死にそうなほど寒いコントをやらされたりというのがどうにもムリだというミュージシャンもいるでしょう。
あるいは紅白のような大舞台に登場すると顔がさし、特別指名手配被疑者だということがバレてしまう。
闇金に居所を知られて追い込みをかけられてしまう。ストーカーやDV常習者が追いかけて来る。
そういう深刻な状況にあるかたもいるでしょう。



とにかく人それぞれ事情があるのでございます。
そういった事情を無視して遮二無二出場させれば何が起きるか。
それは放送事故でございます。
ギターに火をつけたり裸と見紛うようなコスチュームで登場したり
自分の持ち時間を無視して延々とパフォーマンスを続けたりするのは
彼らが本当は紅白歌合戦には出たくないにもかかわらず
事務所の圧力、ファンへの気遣い、人間関係という「 大人の事情 」で渋々出場したために生じた
声なき悲鳴、助けを求めるSOS信号なのでございます。



それは出場経験の豊富なベテラン歌手とて例外ではございません。
かつて加山雄三氏が少年隊の曲名「 仮面舞踏会 」を「 仮面ライダー 」と紹介した放送事故がございました。
その件に関してサザンオールスターズの桑田佳祐氏だったでしょうか
爆風スランプのサンプラザ中野氏だったでしょうか記憶が定かではないのですが
そのどちらかがパーソナリティを務めるラジオ番組の中で、加山氏の込み入った事情が明かされておりました。
曰く、あのとき加山氏はショッカーに家族を誘拐されており、紅白歌合戦どころではなかったのだが
「 大人の事情 」で出場せざるを得なくなった。
家族の身を案じてそのことを周りには伏せていたのだが、曲名紹介の際に家族のことが心配でたまらず
仮面ライダーに助けを求めようという思いが強くなり、ついその名を口にしてしまったのだと。



国民的行事と言われる紅白歌合戦ですが、その国民一人一人にはそれぞれの事情があるのでございます.....






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