恐怖の暗号ミステリー




お目汚し、失礼いたします。



先日、たまたま立ち寄った某古本屋チェーン店にて
一冊のアンソロジーを購入いたしました。
本格ミステリーの短編ばかりを集めたもので
ハードボイルド以外のミステリーを読むのは
実に四半世紀ぶりでございました。



二年ほど前に発行された短編集でございまして
作家の名前はほとんど知らない人ばかり。
おまけに本格ミステリーは読む際に論理的思考が不可欠で
しかもそれを楽しむことができる人間が読むべきものだということを
痛感いたしました。
そして本格ミステリーを読み進めていくには
ある程度のレベルの記憶力も必要でございまして
昨夜の晩飯のおかずもオニーのオカズもすっかり忘れて
思い出せなくなってしまうような私には無理がございました。



たまには頭をフル回転させるような読書でもしてみるかと
身の程知らずのことを考えた自分の浅はかさを呪いましたが
それでも何とか我慢して読み続けておりました。
作品の中には比較的読みやすくて筋立てもわかりやすいものがございましたので
そういった作品の読後達成感を励みに読んでいたのでございますが
5番目に収録されている作品がこともあろうに暗号解読モノ。
しかも事件を解決する手がかりや決め手としてではなく
暗号解読の過程そのものが延々と書き綴られているその作品は
犯人探しや密室トリック、アリバイ崩しとかいったジャンルの作品と比べると
退屈な上に難解極まりなく、こういった作品を読了するのは
日本海を泳いで竹島に渡るのよりも大変な作業でございます。



なんでまたこんな難しくて味気ないことを長々と楽しそうに書きやがるんだ
この野郎、この野郎とブツブツ呟きながら歯を食い縛って読んでおりましたが
とうとう耐え切れなくなった私は、その作品はもちろんのこと
収録されている他の作家たちの作品が未読にもかかわらず、ギブアップ。
そして買ったところとは別の古本屋チェーン店へ
その短編集を売っ払ってしまいました。



ミステリーに限らず、書き手のレベルに読み手が追いつけない
あるいは書き手と読み手の波長が合わないというのは不幸なこと。
もっとも、逆に書き手の方のレベルが低すぎて
読み手がソッポを向いてしまったり
書き手の発している電波があまりにも特殊すぎて
読み手が波長を合わせることができない場合もございます。
それゆえ私のブログがそんなふうに思われてはいまいか
正直ちょっと気になるところではございますが.....






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