黒の魔力






お目汚し、失礼いたします。



中国の湖北省、武漢という都市において原因不明の肺炎が流行しているとのこと。
中国当局は市民に注意を呼びかけておりまして、2003年に大流行したSARSの悪夢が甦りますが
今回の場合、肺炎を引き起こしているのはSARSとは異なる新型のウイルスであり
また症状はそれほど深刻ではないそうでございます。
ただ海外渡航者向けにはそれなりの注意喚起がなされておりますし
体力や免疫力の弱っているお年寄りが肺炎を患うと重症化することもあるでしょう。
現に本日、61歳の患者が死亡しているという報道がなされております。
用心に越したことはないでしょう。



ところで風邪やインフルエンザが流行しておりますと
うつされないようにマスクやうがいで予防に務めるものですが
どんなにそうやって気をつけていても、うつるときはうつります。
私は風邪やインフルエンザの流行る時期に人込みへ出かけるときは必ずマスクを付け
店や自宅に戻ったら忘れずうがいをするのですが、それでも風邪をひくときはひいてしまいます。
私が使っているマスクは一箱40枚入りの個別包装のものでございまして
ワイヤーが2本入っており、それを曲げて顔にぴったりフィットさせるタイプ。
できれば顔への密着度がもっと高く、保湿効果や殺菌効果のある高価なものが理想なのですが
外出するたびにそのようなものをつける経済的余裕がございません。



今日の昼ごろ、そんなことを思いながら街なかを歩いて信号待ちをしておりましたら
横断歩道の向こうに自転車に乗った30歳前後の女性を見かけました。
私と同じく信号待ちをしていたその御婦人、ボディコンシャスな厚手の青いジャンプスーツに身を包み
背が高くて肉付きも良さそうでございます。
そしてキツイ目付きの下の口元は黒いマスクで覆われておりました。
最近はこういうファッショナブルなマスクもあると知っておりましたので、別段驚きはしませんでしたが
ゴム製の全頭マスクの下半分を切り取って顔に装着しているかのごときお姿でございまして
ハードSMのグッズを身に着けて自転車を漕ぐプレイを楽しんでいるようにも見えまする。



御婦人の黒いマスクには、その外観が発する鋼鉄のごとき硬質的な雰囲気から
風邪やインフルエンザを一切寄せ付けないのではないかという錯覚めいたものを感じました。
黒という暗色が皮肉にも安心感や信頼感を生み出すわけでございます。
また、黒という色は強さにも通じるものがございまして
ビジネスマンがハードな交渉に臨むときは相手を威圧するために黒っぽいスーツを着たりいたします。
女性が黒光りする男のイチモツに心を奪われるのもそのせいでございましょう。



黒いマスクがかもし出す安心感と強靭性。
黒という色にそこまでの魔力があるのなら、黒い鼻フック、黒いボールギャグを装着して
鼻や喉の粘膜が剥き出しになっていても、風邪とかインフルエンザの類など平気の平左
まったくの無縁のように見えるかもしれません。
我ながら実に興味深い思いつきでしたので、自転車の御婦人に実際に装着していただいて
どんなふうに見えるか確かめてみたかったのですが
見ず知らずのかたにそんなことをお願いするわけにもまいりません。
信号が変わり自転車を漕いで横断歩道を渡って来る御婦人を横目、流し目で見送りながら
鏡の前で自ら装着して黒という色の魔力を感じてみようかなと思った次第でございます.....






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