オク~ビ娘は素敵な娘~♪




お目汚し、失礼いたします。



先月の、とある深夜のことでございました。
残業を終え、小腹が空いていた私は
帰宅途中にコンビニへ寄って車を停め
ビッグサイズのカップラーメンを購入いたしました。
そしてコンビニ備え付けのポットの湯を入れ
窓を開けはなした車中で食したのでございます。



真夏だというのに、わざわざ熱いカップラーメンを食べたくなったのは
仕事でいろいろとイライラすることが重なっていたからでございまして
いわばストレス解消のためでございます。
おまけに貧乏性な私は健康のことなど省みず
麺と具を食したのはもちろん、汁も一滴残らず飲み干しました。



熱帯夜でございました。
ジメジメとした暑さが大気にまとわりついており
カップラーメンを片付けた後の私の体は、全身汗まみれでございました。
ストレスはいくぶん和らぎましたが、何やら食意地に勢いがついてしまい
さらにアンパンを購入した私は
フルーツオーレと一緒にそれを胃袋の中に流し込んだのでございます。



さすがに腹はパンパンに膨れ上がり
しばらくすると塩辛いカップラーメンのスープと
甘ったるいアンパン、甘酸っぱいフルーツオーレとが混じったゲップが
七色の煙のように私の口から吹き上がってまいりました。



気分が悪くなり、いい年をこいて馬鹿な食い方をしたものだ……
と顔をしかめておりますと
コンビニの駐車場にバイクの二人乗りをしたカポーがやってまいりました。
二人とも年のころは十五、六といったところでしょうか
店のすぐそばにバイクを停めたそのカポーは店内に入って行き
しばらくすると菓子パンやジュース
ざるそばやフライドチキンなどを持って出て
私の車からさほど遠くないところにある駐車場の車止めに
腰を下ろして食べ始めました。



食事中、女の子の方がゲップを出して男の子がそれをからかい
そんな男の子の肩を女の子がプンスカしながら手で叩き、という具合に
二人は談笑しながらじゃれあっております。
やがてひとしきりふざけ合った彼らは
食い散らかしたパンやざるそばの包装類を、その場に置き去りにして
バイクに乗っていずことも無く去って行ったのでございます。



普段の私なら彼らの行儀の悪さやどこか無軌道な感じのするふいんきに
目を顰めていたことでしょうが
このときはなぜか、彼らのことがうらやましく思われました。
何が起きるか怖がろうともせず、何が起きても怖がることが無いというのが
若者たちの特権なのですが
その若いカポーの姿はなんとなく
そんな若さを象徴しているような気がいたしたのでございます。



そして、ふと思いました。
からかわれていたあの女の子はどんなゲップをしたのだろう。
私のように甘ったるいものと塩辛いものが混じった
スポーツドリンクのような香ばしいゲップだったのだろうか。
あるいは若い二人のことゆえ、どこかで一発ヤッた直後だったとしたら
その際にとりおこなった生尺のせいで精液の味も交じり合い
ゲンナリとするような濃厚なニオイを立てていたことだろう……
彼らが散らかしたゴミを眺めながら、そんなことを考えていたのですが
やがてコンビニの店内から店員が出てまいりまして
ゴミを拾ってコンビニ前のゴミ箱の中に放り込んでしまい
私の妄想の残り香も立ち消えてしまいました。



自分は若さとは縁の無いところにきてしまったのだ。
もはやあのカポーのような真似は絶対にできないのだ。
彼らが散らかしたゴミを呑み込んだ鋼鉄製のゴミ箱を見ながら
何やらそんなわびしさを感じた次第でございます.....






コメント

非公開コメント