場数を踏んで

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お目汚し、失礼いたします。



先日、お客様にお会いするため車で隣県の住宅地まで出かけたのですが随分と難儀いたしました。
その住宅地は入り組んだ一方通行や袋小路に沿って人家が密集しており
その中の狭い道をスマホのナビを頼りに進んでいくわけでございまして
しかもお客様宅には駐車場が無く、その前の道路も狭小で車を停車させることすらできません。



そのためどこか近くにコインパーキングは無いかと探していたのですが、これがなかなか見つからない。
あっても満車で停められない。仕方なく離れたところでもいいからとにかく駐車できるところを探そうと
グルグル回ってようやく数百メートル離れたところに空いたコインパーキングを見つけました。
コインパーキングの近くには桜の木が立ち並ぶ大きめの公園があり
八分咲きぐらいの枝が風に煽られて花びらを散らしておりましたが
ゆっくりと愛でる余裕もなく車を停めた私は歩いてお客様のお宅へと向かいました。



お約束の時間にギリギリで間に合い、ヒヤヒヤしたのですが
しかし桜の花に注意が向いたぶん、我ながら若い頃と比べて精神的に少し余裕が出てきたなと感じました。
昔、会社勤めをしていた当時はナビなど無かったものですから
上司に命じられて一人で客先へ向かうときは地図で念入りに目的地の下調べをするのですが
それでもウロウロと街の中を歩き回って約束の時間に遅れそうになり、焦ったことが何回かございます。
車を使っての訪問ならなおさらでございまして
ましてや狭く入り組んだ道を行くなど人跡未踏のジャングルへ真っ裸で分け入っていくような気分でございました。
しかし今はナビがあるというのはもちろんのこと、やはり場数を踏んで神経が図太くなったのか
そのような道を車で進んで行くときでもジャングルへ全裸で突入するような悲壮感は感じられません。



大げさなようですが若い頃はそういう極限状況に近いような心境でしたので
その際の心理状態も尋常ではございません。
おまけに若いせいで無駄にエネルギーが有り余っているため
パニックに襲われているかのような状態から脱しようとしてトンデモナイことを考えたりもいたします。
職場放棄して逃げ出すというのもその選択肢の一つですが私の場合
車中で自家発電をおこなって何もかも忘れてしまい「 無 」になろうという誘惑に捕らわれることがございました。
無になれば精神的に落ち着いて冷静かつ理知的な行動ができるだろうという実利的な目的もあったのでしょうが
まぁ9割は無意識の欲情によるものだったと思われます。
もちろん勤務中、それもお客様の所へ行く途中にそんなことをしでかすほど私も愚かではございませんでした。



激しいストレスに苛まれるような状況にありながらもしっかりと任務を遂行する。
そういう場数を踏むことによって人間は図太く成長していくものでございます。
あの頃、人跡未踏のジャングルへフリチンで迷い込むような状況になるたびに
欲情に負けて車の中でオナニーを繰り返していたら今ごろ私はどうなっていたことでしょう。
馬鹿の数を増やしてチンコが太くなっただけの人間になっているかもしれません.....






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